湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業

市民意見募集の結果(概要版)に対するコメント

(赤文字がコメント部分です)

上図はひらつか広報にも掲載された事業者側提案の完成イメージですが、これに見られる問題点を下記に記します。

上図:積水グループが提出し、平塚市が採用を決定した計画案(赤枠内が拡張された事業対象地)

(ひらつか広報などに掲載されたイメージは意図的に歪められており、実際は上図のようになります)

上図:平塚市民側が提示している計画案

(プール跡地に限定した公園整備ですが、市の計画案より災害にも安全で広い地下駐車場を備え、施設も充実し、芝生広場やイベント広場もより充実した、緑化され景観にも配慮された完全バリアフリーの公園計画です)

→現在の凹地を生かして市の計画案(120台)より大きい140台の駐車場を実現します。

→現在の凹地を生かすので、大型ダンプ5000台分の土砂埋立は不要となり工事費も削減できます。

→屋上は国道134号線と同じレベルの完全バリアフリーを実現した広い芝生広場/緑陰広場とします。

→市の計画では海岸林を切り開いた広大な屋外駐車場が広がりますが、この案では駐車場は地下ですから全く見えません。公園整備はプール跡地に限定され、しかも地上部は芝生広場/緑陰広場となり海岸の景観を保全できます。

→市の計画では8.5mまでしか造成しないので9.0mの前面道路と敷地の間に段差が生じ、使いにくい公園となります。

→国道134号線側は全面的に緑陰広場となり、キッチンカーも入れるイベント広場として賑わいを演出します。

→国道134号線に面した緑陰広場は箱根駅伝の中継基地としても活用できます。市の計画では段差が有りできません。

→海側は海への眺望を楽しめる施設屋内空間の延長としての屋外テラスを設け、テラスカフェなどとします。

→中庭では強い海風が吹き抜けない穏やかな屋外空間としてバーベキューも楽しめます。

→地上には、市の計画案には無い大型車駐車場が5台分あり、団体客も受入可能です。

→地下駐車場には搬出入サービス車専用スペースが有り、サービス作業もスムーズに行えます。

→市の案では物販施設やカフェなどの施設は990㎡しかありませんが、この案では1,000㎡以上設置可能です。

→市の案では屋外バーベキュー場やコンビニ程度しか目玉となる施設がありませんが、この案では集客効果が抜群に高い水族館や、海洋深層水を活かしたタラソテラピー施設があり、青少年の課外学習にも役立つ「平塚の海学習施設」があります。

→かつて製塩産業が盛んだった地区の歴史を継承し、直ぐ沖合には海洋深層水が取水できる相模海底谷がある地の利を活かし、また既存プールの海水取水口を活用して海洋深層水を取水し活用販売する施設を設けます。

→昭和14年に開業した市営龍城ヶ丘プールは、元祖タラソテラピー施設と言って良い海水のプールでした。その歴史と海洋深層水を活用して、相模湾唯一の新たなタラソテラピー施設を設けます。

→人気の水族館は、小規模ながら相模川や金目川流域の淡水の生物展示を中心として、維持管理費の低減を図りながらインスタ映えのする美しい展示と平塚市博物館と連携して高い教育効果のある施設とします。

→市の計画案では身障者は介助者がいても移動が困難な急なスロープを使わなければ浜辺に降りられませんが、この案では地下駐車場から同一レベルで車椅子を使用して浜辺に出られます。

→市の計画では広大な公園内に津波避難施設が1箇所しかありませんので3分で到達する9mの津波から避難できませんが、この案では同一建物内の屋上が津波避難施設ですから全員が直ちに避難可能です。駐車場も建物内ですから津波で浸水しません。市の計画案における駐車場の車は津波で流されて危険ですが、この案では車も安全です。

→市の計画案では既存の海岸林の約70%を伐採し、敷地の約40%を舗装された屋外駐車場にするため、周辺住宅地に対する飛砂、塩害、強烈な海風などの被害を拡大しますが、この案では海岸林は保存され舗装された屋外駐車場もほとんど無いため周辺住宅地に対する影響はほとんど無く、むしろ現状より大いに改善されます。

→市の計画案では国道からの駐車場出入口が4箇所もあり、その内の2箇所は信号も無いため極めて危険ですが、この案では出入口は信号のある交差点1箇所のみですから極めて安全で既存の激しい交通を阻害しません。

1 市民意見募集の実施結果概要

 ・回答総数:437件

→437件とありますが、これは寄せられた意見の総数ではなく、回答した人の人数のようです。しかしながらこのうちの300件近くは数台の同じFAX機からまとめて送付された、市の計画推進に好意的な組織票だと言うことが判明しています。 また、市の計画内容に対して慎重な意見、反対の意見など市にとって不都合な意見は意図的に取捨されており、さらに、採用されてここに紹介された意見も意図的に末尾にまわされています。私たちは総数74件の意見と質問を提出しましたが1件も採用されておらず、この意見募集の結果に掲載されていません。

→しかしながら「(1)~(14)以外に属する意見については、今回公表している概要版とは別に詳細版を作成して別途回答させていただきます」とあることから、公表の期日は明らかにされていませんが、詳細版で私たちの意見や質問も含めて、多くの市民から寄せられた反対意見や見直しを要求する意見も公平に取り上げられることを期待します。

  ・実施期間:令和2年3月31日~令和2年5月31日

 〇回答者の住所の内訳


この市民意見募集に関しては、以下のような問題点が指摘されています。

1.    設問が明らかに誘導的で賛成の選択肢しか無く、選択式アンケートを集計した結果は賛否の集計票としては無効である。

2.    意見公募として市民の意見を募集しながら、それを賛否を問う票として集計し、その歪曲した数字の結果のみを市議会で発表して強引に賛成意見多数とするのは、市民に対する「詐欺」的行為である。

3.    賛成の意見を優先的に取り上げ、見直しを要求するような意見は明らかに排除している。さらにこの結果概要では寄せられた意見の内容を編集改ざんするという不正な行為が行われている可能性がある。

〇設問1:公園のどの部分に行きたいですか。(複数回答可)

 〇カフェ棟を選んだ理由

 ・海を見ながら食事できる所はあまりないので行きたい。

 ・景色を見ながら楽しめるから

 ・家族で楽しい時間が過ごせそう。おいしいものが食べられる。

 ・海の近くで気持ちよさそう。

 ・身近に海を感じたい。 等


→このカフェはもちろん有料です。もしできれば、片瀬西浜のイタリアンレストランを除いて、江ノ島までの湘南海岸公園の60年以上に亘る歴史の中で初めてのカフェとなります。しかしながらテナント料も高いので、地元平塚の事業者は入れず見附台開発のように全国展開している大手チェーン店の進出となるでしょう。売上利益は東京の本社が吸い上げて地元には何も残りません。20年経てば建物を取り壊して更地にする契約です。そのため建物も鉄骨プレハブの安普請ですから、この海辺の厳しい環境では、すぐに錆びて建物も風化するし、このイメージ画のような大きなガラス窓はすぐに割れて室内もめちゃくちゃになります。平屋建てですから眺めもそれほど良いとは言えません。日が暮れると海はもちろん周囲は暗くなりますから、怖い雰囲気となり夜間の営業は難しいでしょう。

 〇芝生広場を選んだ理由

 ・海を眺めながらゆっくりしたい。海を見ながら飲食をしたい。

 ・子供が遊べる、家族で楽しめそう。犬の散歩。

 ・地域の自然を大切にし、人々の交流を大切にしたい。

 ・心の休憩のため。気持ちの良い空間にいたい。

 ・景色がきれいで、自然の中で楽しめる。

 ・何度も定期的に通える、気持ちの良い散歩場になる。

 ・静かに座って読書したり、音楽聞いたり、できれば気の合う方と出会えればと期待してます。

  ・平塚で沈む夕日が見える場所を探していました。

 ・お散歩や美しい景色も楽しんで、平塚産の野菜やお魚などを買い物して帰る、大満足です。

 ・海を眺めながらのんびり過ごせる場所は市民の新たな憩いの場になると思います。 等


→この芝生広場から海は見えません。イベントプレイスや芝生広場は8.4mまでしか盛土しません。それは8.4mまでの盛土造成工事は平塚市の負担で行われますが、それ以上の盛土工事費は積水ハウスグループの負担となるからです。海側のBBQレストランやプロムナードは9.6mとありますから、その土手が視界を遮り海は見えません。平塚市は、国道134号線を通行する車から海が見えることを最優先事項の一つとしていましたが、その方針は見事に放棄されています。この芝生広場やイベントプレイス、西側駐車場は土手で囲まれた凹地となり、豪雨時や高潮発生時には水溜まりになる可能性があります。また津波発生時のオペレーションにはイベントプレイスに集まるようになっていますから、わざわざ低いところに人々を集めるのは問題だということが分かります。

→芝生は海岸の砂地ではあまり育たないので、外から客土して芝生を植えますが、海岸の植生や土質環境など地域の固有の自然が損なわれる可能性があります。この公園の来場予定者の95%以上は国道134号線を通過する通りすがりの人々で、平塚を目的地に来た人々ではありません。砂浜は狭く崖があってアクセスも悪く、なにより遊泳禁止の海ですから海水浴はできません。公園内にはコンビニや小規模物販施設、小規模カフェくらいしかありませんから、それらを目的に来園する人々は少数でしょう。しかも園内の駐車場は平塚市民の税金で整備されますが、平塚市民も駐車料金を支払わないと利用できませんから、気軽に公園を利用できるわけではありません。

〇BBQレストランを選んだ理由

 ・海を見ながら美味しい食事をした

 ・家族と友人でBBQレストランを利用したい。

 ・ファミリーで楽しく時間を過ごせると有意義。

 ・自然な景色が見れる。

 ・平塚にはBBQができる場所がないから。

 ・海を見ながら地元の食材をBBQで楽しみたい。

 ・相模湾からゆっくり夕陽をみてみたい

 


 ・海をみながらのレストランは、食事を楽しみながら平塚が湘南であることを感じられる。箱根に向かう観光客の休憩場所にもなり、他県からも平塚を知ってもらえる。

 ・BBQレストランに関して、手ぶらで出来るなら利用価値があると思います。

 ・市内にこういうおシャレな複合施設が少ないので行ってみたい。

 ・海辺の公園施設を見て雰囲気を感じてみたい。特に海でBBQができない昨今において、海辺でできるBBQはとても魅力的。

 ・茅ヶ崎にある柳島のような施設があれば多くの人が利用すると思う。 等

→このBBQレストランは、屋根も壁も無い屋外の200人収容の巨大レストランです。もちろん有料ですから、だれでも食材を持ち込んでBBQを楽しめる場所ではありません。屋根も無いので雨が降ればびしょびしょで使えませんし、壁が無いので海風が強い日はBBQはできません。屋外ですから夏は暑く、冬は凍えるほど寒いので、使いたいと思える日はあまり多くないでしょう。店員は配置すると言っていますが、仮設の海の家より環境が悪い吹きさらしの場所ですからどこまで営業が続くか大いに疑問です。レストランの脇に大型コンテナを2台置く計画となっていますが、発表された説明や計画面積に入っていないので法令違反です。落合市長は計画案発表の記者会見で、敢えてこのコンテナへの言及を避けて法令違反に触れないようにしました。そもそも美しい自然な海岸に見にくい大型コンテナを置いてBBQレストランの事務所や食材置場にしようとするのは景観上も問題です。BBQレストランは住宅地から距離は離れていますが、煙やにおい、騒音、ゴミや虫の発生などで近隣の居住環境を害するようであれば問題となるでしょう。

→湘南海岸公園はほぼ全域で火の使用は禁止されています。特に夏場はBBQも禁止ですから平塚に公設公認のBBQ場ができるとなれば、吹きさらしのBBQ場であってもこの公園整備計画の最大の目玉となるかもしれません。しかしながら「BBQをするなら平塚へ」「バーベキューで選ばれる街ひらつか」でシティー・プロモーションするのは情けない気がしますし街の品格が疑われます。

〇設問2:公園でしたいことは何ですか?参加したいイベントは?(複数回答可)

〇平塚朝市を選んだ理由

 ・新鮮な野菜が買えるから。平塚の美味しいものに出会いたい。

→平塚市寺田縄にあるJA直営の直売所と異なり、ここは積水という民間企業が建設し所有し運営する営利を目的とするテナントビルです。出店料も高額となる可能性があり、地元の生産者が気軽に農産品を出品できる場所ではありません。地元の市民も高額で数少ない商品、日常的に必要な食材ではなく観光客向けの日持ちのする商品にがっかりして、あえてここで買い物をすることはないでしょう。買い物をするにも毎回有料の駐車場を使うことになります。

 

 ・地元を感じてみたい、地産地消の推進。地場産業のアピールが第一。

→来場者の95%以上は国道134号線を通過する市外県外の人たちです。そういう意味で地場産業を市外住民に対してアピールする場所にはなるでしょう。地元の人は日常的には来ないですから地産地消にはなりません。しかも、ここから5分の茅ヶ崎の柳島に、内容や規模が数倍充実した道の駅が先行して2022年にはオープンします。レストランや大規模な地場産品の売り場もあり、なにより駐車場も無料ですから龍城ヶ丘に小規模で中途半端な施設をつくっても勝ち目は無いでしょう。

 

 ・高齢でも楽しめるイベント。

→駐車場所からイベント開催場所までかなり遠く、完全なバリアフリーではないため高齢者にやさしい公園とは言えません。

 

 ・海からの浜風の時間をゆっくり過ごすのに良い。朝市を海辺の綺麗な景色でやると気持ち良さそう。

→出店者も高額な場所代を請求されますから、朝市にどれだけ出展があるか疑問です。

 

 ・平塚市が活性化しそう。

→上手くいっても活性化するのは、平塚市外から隔絶されたこの場所と事業者だけです。平塚市は高額な建設費や管理委託費の大半を負担しながら、利益もすべて事業者が受け取り、この場所を使用するのもほとんどが市外の人たちですから、平塚市が活性化する要因はなく単なる幻想です

 

 ・近隣で行っているところがなく、平塚でも行ってほしい。

ここから5分の茅ヶ崎の柳島に、内容や規模が数倍充実した道の駅が先行して2022年にはオープンします。レストランや大規模な地場産品の売り場もあり、なにより駐車場も無料ですから龍城ヶ丘に小規模で中途半端な施設をつくっても勝ち目は無いでしょう。

 

 ・市民が自由に参加できる場がほしい。市民が一緒に共に参加するイベント。

→ここは市民のための公園ではなく管理する事業者の収益施設ですから、市民が自由に使えるわけではありません。基本的にはすべてお金が必要です。

 

 ・野外で楽しい時間を過ごす。楽しくお買い物をしたい。気軽に参加できそう。

観光客向けの収益施設ですから、地元の市民が日常的に買い物をするような場所にはならないでしょう。

 

 ・相模湾の自然とグルメに親しみ、平塚タワー「海洋観測塔」の知名度、役割等を知ってもらいたい。

→目の前の「海洋観測塔」を知ってもらうのは良いですね。しかしながら今のところそのような教育学習施設も機能もありません。沖合の海洋観測塔ぐらいしか目玉となるシンボルが無いようでは、集客も平塚経済の活性化もおぼつきません。

 

 ・子どもと一緒に楽しめるイベント。

→お金を払えば入場して楽しめます。

 

 ・花菜ガーデンやあさつゆ広場や地元の商店とのコラボイベントも開いて欲しい。

→事業主体がそれぞれ全く異なりますが、連携できれば良いですね。

 

 ・海辺でオシャレな雰囲気があり居心地がよさそう。

→お金を払えば楽しめます。

 

 ・平塚の魅力を発信できるポイントになる方向にしてほしい。朝市も含めて、マンネリにならないようにどんどん挑戦してもらいたい。

→民間の事業者が収益目的で管理運営しますから、マンネリにならないようにどんどん変化していくでしょう。朝市をおこなうマルシェも上手くいかなければ、大手チェーン店がテナントとして入って回転寿司や焼き肉店になるかもしれません。

 

 ・平塚の海岸の素晴らしさを感じられるイベントであり、平塚の地元でとれた野菜や魚等を市内外の人々に知ってもらい、平塚のネームバリューを高められ、市民としても楽しむことができる。

→イベントの開催も地元の食材の販売も、この場所を管理運営する積水グループが行います。企業は収益を目的としていますから、必ずしも平塚のネームバリューを高めることには関心ありません。

 

 ・平塚の海の幸を気軽に入手できる場所やイベントが限られているため。

→平塚には漁港が2箇所有り、市内の多数の商店やスーパーでも平塚の海の幸を入手できます。ここにできる売店はどちらかというと市外から立ち寄る観光客向けです。

 

 ・水産業をはじめとし、市内の産業振興や平塚のPRの一助にもなると思う。

→一定のPR効果は期待できそうです。市内の水産業の振興であれば平塚新港に「道の駅/魚の駅」を設けるべきですが、地元の反対もあって何十年経っても一向に進展しません。

 

〇フリーマーケットを選んだ理由

 ・みんなで楽しめる。

 ・掘り出し物を探すのが好きだから。

→出店も有料ですから、高浜台のSunSunマルシェと競合してどこまで出展者があるか疑問です。高浜台の湘南海岸公園と異なって、龍城ヶ丘の海辺の日射、強風、飛砂など厳しい環境下では実施できる日数はごく限られるでしょう。

 

 ・気軽に参加できそう。

→駐車場は120台分しかありませんから、イベント時には満車となる可能性があります。しかも有料です。

 

 ・子どもと一緒に楽しめるイベント。

→高浜台の湘南海岸公園ほど自由に走り回れるスペースはありません。しかもいろいろとお金が必要です。

 

 ・市民の方々と色々なイベントや行事に参加したい。

→ここは市民主体ではなく企業主体です。市民が勝手につかえる場所ではありません。

 

 〇フードフェスを選んだ理由

 ・おもしろそう。盛り上がりそう。

→お金があれば楽しめるでしょう。

 

 ・野外で楽しい時間を過ごせる。

→お金があれば楽しめるでしょう。

 

 ・おいしい物が食べれる。

→お金があれば楽しめるでしょう。

 

 ・子どもと一緒に楽しめるイベント。

→お金があれば楽しめるでしょう。

 

・とにかく話題になるようなイベント開催して人を集めましょう。

→収益事業として企業がイベントを企画開催します。

 

 ・平塚の美味しいものに出会いたい。

→地元の生産者より資本力にある市外の企業が管理運営を支配します。

 

 ・若い世代の人たちが興味ある分野で交流できる内容だと思う。

→ここで交流できる内容は管理運営する企業が決めます。

 

 ・怪我などの懸念がなく、多くの人、幅広い年齢層が集まれるイベント。

→有料施設ですから、敷地内での障害保障については企業が厳密に決めるでしょう。

〇設問3:ボランティアに興味ありますか。     〇設問4:公園ができあがったら行きたいですか。

2  意見の概要(設問5 その他、ご意見・ご要望)

(1) 公園から広がるまちづくりに対するご意見

 

・ビーチパークのボードウォークから海岸線沿いを歩いていけるようになると良い。

→海岸沿いの遊歩道は平塚市の管轄では無く、今回の整備対象ではありません。

 

 ・サイクリング道路の整備と駐輪場の設置。

→サイクリング道路の整備は平塚市の管轄では無く、今回の整備対象ではありません。

 

 


 ・広域的に海岸の利用が拡大されることから、駅からプロムナードを含み、回遊できる交通、散策ルートができると良い。

 ・国道134号を走っても、平塚はあまり海も見えず、海岸線を感じることができない。この整備を新たな起点とし、ビーチパークと連動した海岸整備を期待しています。

→今回の計画案通りに公園ができると国道134号線から海は見えなくなります。

 ・目の前の海水浴場化、又はサーフィンポイント化すべき。

→目の前の海は海底地形の関係から急に深くなるなど危険で遊泳禁止です。2020年8月19日にも近隣市町村から遊びに来た中学生2名が溺れて、内1名が亡くなられました。海水浴場になる計画はありませんし、公園の活性化や利用促進を名目に海水浴場化を声高に叫ぶべきではありません。

 

 ・江ノ島のように近隣の地元商店街と協力して、活気のある街づくりをして欲しい。

→公園の利用者は134号線の通行者で地元商店街とは対称となる客層が全く異なります。国道134号線沿いはほとんど保安林ですから商業利用などで開発できる土地はありません。江ノ島のような商業施設と隣接した海岸となる可能性は全くありません。江ノ島のまねはできませんから、平塚ならではの公園整備の姿を考えるべきです。

→平塚海岸の新港に面した大浜地区は市街化区域ですから商業施設などの建築が可能です。道の駅(あるいは漁港に面して魚の駅)を整備することも可能です。しかしながら地元の人たちが活気ある街づくりに反対して、平塚市はほぼ全面的に広大な駐車場にしてしまいました。駐車場だけでその周囲には何もないせいか、いつもほとんどガラガラです。それなのに海岸に駐車場が必要と主張して、本来なら建築が禁止されている都市計画公園内の貴重な海岸林を伐採してまで別に大規模な駐車場を設けようというのは、平塚市のまちづくりはでたらめと言えるでしょう。

 

 ・市営住宅地の再開発も検討して、龍城ヶ丘をみんなが住みたくなるお洒落な街に変えて欲しい。

→市営住宅はかなり老朽化していますが、構造的には丈夫なので、適切にリノベーションを行えば素敵な住居になる可能性はあります。

 

 ・今は砂浜を走っているので出来れば海沿いにランニング(ウォーキング)コースを作ってほしい。

→海岸沿いの遊歩道は平塚市の管轄では無く、今回の整備対象ではありません。

 

 ・国道134号の歩道橋について、幅の広いゆったりとしたスロープで子供やお年寄り、車いすでも落ち着いて渡れる構造を希望します。デザインや色合いは工夫して、公園のアピールポイントにもなる歩道橋が良いと思う。

→既存の歩道橋はかなり老朽化して、錆びて床に穴が空いているほどですが、改修の予定は全くありません。

 

 (公園から広がるまちづくりに対する市の考え)

 「ひらつか海岸エリア魅力アップチャレンジ」で示している海辺のネットワークを形成して、市民をはじめ、より多くの方が海岸エリアの魅力に触れることができるようにするために、公園整備と同時期にウォーキングやランニング、サイクリングができる散歩道のようなものを整備し、新港からビーチパーク、本計画の公園まで結ぶことで回遊性を持たせていきます。 シェアサイクルやレンタサイクルも活用できる自転車ネットワークの構築も進め、平塚駅南側エリアをはじめ、他のエリアとの回遊性を高めていきます。 そのほかにも積極的なまちづくりのご意見をいただきました。公園を起点とした「海辺のある暮らし」を創出し、「選ばれるまち、住み続けるまち」平塚の実現を目指していきます。

→平塚駅からビーチパークまでの「なぎさプロムナード」もいまだに神奈川県の管理する県道です。平塚市は道路の管理費を負担したくないためか市道にする予定はありません。その他、ここで書いている「ウォーキングやランニング、サイクリングができる新港からビーチパーク、本計画の公園まで結ぶ散歩道のようなもの」も「自転車ネットワーク」も県の所管する公園用地内あるいは国道沿いの整備なので、平塚市が単独で行える事業ではありません。

(2) 公園整備に対するご意見

 

 (ア) 公園整備(ハード面)に関するご意見

 ・海沿いのロケーションを最大限活用した方が良い。

 ・スポーツを楽しみたい。

→海岸では海を活かしたスポーツを楽しんで下さい。

 

 ・たくさんの人々がいつまでも愛着を持つ公園にして欲しい。

→今回の公園整備はPFI事業ですから、20年後には施設を取り壊して更地にします。管理運営するのは民間事業者ですから短期的な利益を追求して「いつまでも愛着を持つ公園」にする意図はありません。

 

 


 ・トイレの前には、シャワー設備がほしい。

 →当然、シャワー設備は設けますが、広い屋外駐車場の中で1箇所のみです。

 

 ・荷物を預けるコインロッカーがほしい。

 ・扇の松通りからの入口をバリアフリーにして欲しい。

→公園敷地は国道134号線から50~150センチメートル低く、今回の計画では同じ高さまで盛土して造成する予定はありませんから、扇の松通り側入口から公園敷地に入るにはスロープが必要です。

 

 ・茅ヶ崎市の柳島キァンプ場のような設備があればもっと平塚市民、市外にアピールできる。

→キャンプ場は西側樹林帯内に将来設ける考えのようです。

 

 ・市民が休日に子供を連れて気軽に行きたいと思う場所にするべき。お金を使う施設は不要。

→基本的には全て民間事業者が管理運営する収益施設ですから、どこを使うにもお金が必要です。

 

 ・地域、地元の子どもから高齢の方々が利用できるスペースにして欲しい。

→基本的には国道134号線を通行する市外の人々が対象となる有料のスペースです。

 

 ・展望タワーの設置。公園ならば津波避難所をつくってほしい。

→東駐車場の中央部に展望台兼津波避難施設が計画されていますが、平屋のコンビニの屋上です。

 

 ・市民が安らぎくつろげる自然の場、自然と調和を大事にした施設やイベントを望みます。

→海岸林は大規模に伐採して都市型の総合公園にするのが目的です。

 

 ・広場には遊具があると楽しいと思う。未就学児も遊べるスペースや遊具、催しも計画してほしい。

→すべて有料の収益施設ですので、それなりの遊具を設置し、集客のための催しも計画します。

 

 

 ・マルシェは多くの出店があると楽しめる。 地域的に生シラスの即売を行うと良い。

→出店するにはテナント料が必要です。地元の中小事業者に高額な出店料を負担できるかは疑問です。当然商品の価格も高くなりますから、何も知らない通りすがりの人たちはここで買うかもしれませんが、地元の人たちは漁港や地元の商店で買うでしょう。平塚市は地元の中小事業者の出店に対して補助金を出す気は全くありません。

→平塚市が事前に実施した地元平塚市の事業者に対する出店関心調査は、平塚市はその結果を公表しないと言っていますが、極めて不振だったようです。地元事業者の出店意欲は積水グループなどには伝えられましたが、その結果を反映して積水グループはマルシェ棟の規模を半減しました。せっかく建てても地元の業者はあまり参加しないようです。平塚市商工会議所など事業者団体は地元経済活性化の起爆剤になると言って事業の推進に前のめりですが、自分たちはリスクを負わないでおこぼれでももらえればという考えのようです。


 

 

 ・あさつゆ広場のような場所を作って欲しい。 新鮮な旬の野菜・果物を買いたい。

→あさつゆ広場はJA湘南が管理運営する直売所ですからテナント料も必要なく廉価で食材を提供できますが、ここはオーナーである積水に対してテナント料を支払う必要があります。お客も食材の買い物をするにも有料の駐車場を使わざるを得ませんから、わざわざ日々の食材を買いに来る地元の人はいないでしょう。基本的には市外の観光客相手のビジネスです。

 

 ・箱根に行く前に必ず寄っていかないと勿体ない ランドマークや食べ物があると良い。

→コンビニや小規模な物販店があるだけで、ランドマークやめぼしい施設はありません。

 

 ・食事もできて、遊べて、海を身近に感じる環境を作って欲しい。

→あまり遊べる施設はありませんが、ちょっと休憩してコンビニで買い物くらいはできるでしょう。

 

 ・物品販売スペースより、テラスなど自然に触れ合えるスペースが広くなると嬉しい。

→無料で開放するスペースを増やすつもりはありません。

 

 ・釣り堀が楽しめるような施設があれば良い。

→計画している施設が飽きられれば、釣り堀もいいかのしれませんね。

 

 ・芝生エリアが通路で囲まれており、狭すぎると座り込んでゆっくりする雰囲気にならないため、座りたくなるような工夫をしてほしい。

→芝生エリアは無料で開放するため収益に結びつかず、これ以上広くするつもりはありません。

 

 ・小さな子供が遊べる水が出る広場なんかがあると夏場は涼しく遊べて良い。

→維持管理が大変なのでそのような計画はありません。

 

 ・全ての世代が交流できそうな多目的室などがあると、イベントを開催する際に役に立つ。

→設けるとすれば公民館と違って全て有料です。

 

 ・ディスカウントショップなどがあると良い。

→テナント料が高額で場所も狭いので、ディスカウントショップは無理でしょう。

 

 ・フィルムコミッションなども活用して立ち寄りたい公園No.1 になると良い。

→夢を描くのは素晴らしいですが、今の計画では無理ですね。

 

 ・龍城ヶ丘プールについて、施設のどこかに記憶されるべきである。石碑に残すのはどうか。

→今の市長には、歴史を尊重して記念する気持ちは全くありません。

 

 ・名前には龍城ヶ丘か虹ケ浜の名前を残してほしい、合成して龍城虹ケ浜とか?

→公園の名前は高浜台と同じく湘南海岸公園です。

 

 ・サーフィン SUP 等のレンタルやスクール、近くに釣具屋が無いので、仕掛けや釣り餌の販売。

→高額なテナント料を負担してでも出店したいという事業者があれば歓迎されるでしょう。

 

 ・茅ヶ崎に道の駅ができるので規模の小さい施設では経済効果は少ない。カフェ、BBQレストランは不要。魚を中心としたレストランを設置すべき。平塚漁港の魚を売りにした食堂があれば道の駅に対抗できる。

→平塚漁港の魚を売りにした食堂はすでに須賀に有り、それ以上のものは無理でしょう。マルシェ棟を全部大手回転寿司チェーン店に借りてもらい、そこに地元食材を納めさせてもらってはどうでしょうか。

→平塚漁港の魚を売りにした大規模な食堂であれば、ガラガラであまり利用者のいない新港に面した駐車場の場所に「魚の駅」を設けるべきです。龍城ヶ丘に特徴の少ない規模も小さい施設を設けても、2021年にオープンする大磯港「道の駅」や2022年に先行してオープンする茅ヶ崎柳島の「道の駅」に勝ち目はありません。龍城ヶ丘は駐車場も有料となりますが、茅ヶ崎は道の駅ですから駐車場は24時間無料です。

 

 ・自然の障害が直接影響する場所です。設備投資は最小限にすること。

→PFI参加事業者の設備投資は驚くほど最小限になっています、ほとんど9割以上は平塚市の負担で自然の災害リスクも市民が負うことになります。

 

 ・ベビーカーで利用できる広いトイレ、男女ともにベビーシート付きのトイレ個室(赤ちゃんが座っても鍵を開けられない高さに鍵がある)、おむつ交換台、調乳用お湯があると行きやすい。

→お安いご要望ですからわけなく答えられます。

 

 ・トイレを明るく清潔に、充実させて欲しい

→大賛成ですが、デザインがひどいとビーチパークセンター建物のトイレのようになります。

 

 ・授乳室やオムツ替えのできる箇所は多めに、男女のトイレに必ずつけてほしい。

→お安いご要望ですからわけなく答えられます。

 

 

 ・10 年位前より海浜植物の種類(ハマヒルガオ、コウボウムギ、 コウボウシバ、ハマニガナ、ハマゴウ、ハマエンドウ、ケカモノハシなど)がかなり増えている。ハマヒルガオで一面覆うような印象がありますが、色々な植物で楽しめる。10 年後も今の状態が保たれるようお願いします。

→年間70万人の集客を希望していますので、海岸は踏み荒らされて海浜植物は全滅でしょう。

 

 ・自転車や車でのアクセスが便利だと良い。

→高浜台の湘南海岸公園駐車場と異なり、ここは全て有料です。

 

 


 ・駐輪場スペースが充実していると利用しやすい。

→駐輪場スペースは設けます。

 

 ・C エリアにはマウンテンバイクのコースを作って欲しい。

 

→Cエリアは市民協働で企画立案します。マウンテンバイクのコースをつくるという市民はいないでしょう。

(公園整備(ハード面)に対する市の考え)

 たくさんのアイデアをご提案いただきありがとうございます。いただいたご意見は公園の基本プラン等を決定していく上で参考とさせていただきます。龍城ケ丘プール跡地とその東西の土地は公園を整備することとしており、平塚の海により多くの方が気軽に来ることができて、海を眺め潮風を感じながら散策や食を楽しみ、憩い安らげる場所にしていきます。 また、海岸エリアの回遊性を高めるために、現在、新港からビーチパークを結ぶ散歩道のような形で、 ビーチパークから龍城ケ丘プールに整備する公園まで延長していきたいと考えています。

→「龍城ケ丘プール跡地とその東西の土地は公園を整備することとしており」ということがそもそも間違いです。当初の説明では、龍城ヶ丘プール跡地に限定して公園を整備するとしていたものを、一方的に地元に対して説明もなく一方的に東西の海岸エリアまで対象地を拡大して計画を進めていることが問題なのです。公園としての広さはプール跡地だけでもすべての要求施設を整備できる広さがあり、40年以上の年月をかけて成長した東西の貴重な海岸林を伐採する必要性は全くありません。いたずらに海岸林を伐採して駐車場にしても、平塚市民以外の国道通過交通の人たちの道の駅的な立ち寄り所になるだけで、本来の憩い安らげる場所にはなりません。地元の市民にはメリットは全くありません。

 「新港からビーチパークを結ぶ散歩道のような形で、 ビーチパークから龍城ケ丘プールに整備する公園まで延長していきたい」と述べていますが、これは平塚市の管轄では無く県の事業です。あたかも平塚市が主導して事業を計画しているように書いているのは問題があります。

(イ)公園整備(ソフト面)に関するご意見

 

・市民が共に参加するイベント等の開催。

→基本的には公園を管理運営する民間事業者が収益事業としてイベント等を開催します。

 

 ・平塚の観光名所として、アピールをして欲しい。

→コンビニはありますが、観光名所としてアピールするものはありません。

 

 

 

 


 「平塚七福神」めぐりや「七夕行事」とコラボしてもらいたい。

→それは勝手にやってもらえばよいでしょう。

 

 ・夏休みに親子ゴミ拾いイベントなど自由研究にもつながるイベントの開催。

→市民が自発的に行ってくれるボランティア活動は歓迎します。

 

 ・きれいで快適な利用ができるようソフト面の工夫。

→収益施設としての公園ですから、来場者が気持ちよく快適に利用して頂けるように清掃等は行います。

 

 ・箱根駅伝中継所としての運用を考え、日本テレビの意見を取り入れても良いと思料する。

→国道134号線との間には地盤の高低差による崖が有り、箱根駅伝中継所としては使えません。

 

 ・フラフェス開催をとても願っています。屋外のため開催が雨天に左右されやすく、屋根があると理想的で熱中症対策にも効果的。

→屋根を設けると建築物として建築面積が申請対象となるため、今のところそのような施設を設ける計画はありません。

 

 ・「禁止・いけません・しないでください」という用語を公園内で見ない、環境設定をお願いしたい。

→平塚市などの「官」が管理する公園では無く、利益をもたらすお客様第一の「民」が管理する公園施設ですから「禁止・いけません・しないでください」という用語を公園内で見ることはないでしょう。

 

 ・地元住民の迷惑にならないオープン時間(9:00~18:00 頃)。

→収益を目的に営業する公園施設ですから、平塚市が税金で補填しない限り、運営する民間事業者の判断で早朝や夜間も営業します。

 

 (公園整備(ソフト面)に対する市の考え)

 たくさんのアイデアをご提案いただきありがとうございます。いただいたご意見は公園の基本プラン等を決定していく上で参考とさせていただきます。地域住民が愛着をもって公園、ビーチで活動し、市民や市外からの来園者が平塚の海、自然、食などを楽しみ、多様なイベントなどを通じて両者が集い・交流・活動するような公園づくりを行います。知ってもらう、何度も来たくなる、愛着が生まれる、平塚市が好きになる、という視点で、平塚朝市やフラダンスフェス、ビーチ清掃会など、多様なイベントを計画していきます。

→高浜台の湘南海岸公園は毎月SunSunマルシェを開催して、主に平塚市民に親しまれていますが、こちらの公園来園者のほとんどは国道134号線で通過する市外の人々です。近隣に同様な施設を2箇所設けてどのように使い分けていくのでしょうか。高浜台の湘南海岸公園に比較して、今回の公園のイベントプレイスは面積も狭く、また国道からは建物や海岸林の影となってほとんど見えません。駐車場の入口も交通量の多い134号線の信号もない位置できわめて危険です。またイベントの出店料が高額であればだれもこちらを使おうとは思いません。

(3) 整備に向けた期待などに関するご意見

 ・ずっと龍城ヶ丘プール跡地が汚かったので綺麗になるのが楽しみ、期待している。

 ・コロナウイルスが蔓延している中、市民の憩いの場として期待している。

 ・今の状態では、海のスポーツをしている方などでなければ海へ日常的に行く方はいませんが、プランのようなものができればきっと市民の憩いの場になります。平塚の観光スポットにもなると思います。

→今の状態では、駐車場が無いので近隣の人以外の来場者はほとんどありませんでしたが、駐車場があれば自家用車利用者の来場も容易になるでしょう。しかしながら遊泳禁止の海に面した駐車場とコンビニで、平塚の観光スポットになるでしょうか。

 

 ・みんなが楽しめる公園になってほしいです。

 ・よくデザインされた素晴らしい公園だと思います。完成したら是非立ち寄りたいです。

→表現されたCG画は全くインチキです。敷地の40%以上は単なる屋外駐車場で、さしたる見所もありません。

 

 ・治安が悪いなどマイナスイメージが県内の他の地域からも挙がる平塚にとって、このような開発によるイメージ戦略は、将来的な市の魅力アップに必須で、計画通りに進めてもらいたい。

→このような開発により、年間70万人もの不特定多数の外部の人が立ち寄るようになると平塚市の担当者は目論んでいますが、当然の帰結として治安の悪化は避けられないでしょう。イメージ戦略ではなく、平塚海岸の実態を良く考慮したしっかりした計画が必要です。

 

 ・一部で反対の人が声を上げていますが、私の周りの人、地元の大半の人は大賛成です。

→地元住民の8割が、プール跡地の整備は必要と考えていますが、東側海岸林まで拡張して開発することには反対しています。

 

 ・海岸近くに住んでいないも気楽に海を楽しみたい。

→プール跡地に駐車場などを整備して、海岸近くに住んでいないも人々も気楽に海を楽しめるようにするこには反対していません。

 

 ・海岸近くは確かに住宅街があるが、こうした施設は必須であり、また平塚をシティセールスする場所としても有用。是非とも早期のオープンをお願いします。

→貴重な海岸林を伐採して広大な駐車場やコンビニをつくることは、平塚のシティセールスとはなり得ません。単に無い物ねだりで江ノ島などの模倣を中途半端に行おうとした、前時代的な企てです。これからの環境共生の時代に向けた知性も感受性も見られません。平塚のシティセールスとなる目玉施設もなく、何の魅力もありません。このような施設を近隣住民の生活と安全を犠牲にして建設する理由は全くありません。プール跡地に限定して計画し直すべきです。

 

 ・海側住人の意見が市民全員の意見ではない。素晴らしい物を完成させて欲しい。

→直接影響を受ける近隣住民の意見は尊重されるべきです。高浜台の道の駅計画でも実証済みです。近隣に影響の無い形での公園整備が可能なことは示されていますから、現行の計画は見直してより素晴らしい物を完成して下さい。

 

 ・市民にも嬉しく、平塚市以外の人にアピールができる、素敵な計画。

→現行の計画は、市民の安全と安心を担保する貴重な海岸林を台無しにするひどい計画です。全国の識者も平塚市民の常識を疑うほどの愚策です。このような計画を実行すれば、平塚の恥を全国に晒すだけです。

 

 ・一部の意見だけでなく、他地域の市民の意見やニーズも反映し、市内外に誇れる公園としてください。

→他地域の市民や県民からも6,000名近い、計画の見直しを求める署名が届いています。きちんと計画をプール跡地に限定した計画に見直し、他地域の市民の意見やニーズも反映し、市内外に誇れる公園としてください。

 ・小さい子から高齢者の方が沢山集まれる公園になりますように。

→現在の計画は道路との間に高低差による崖が生じ、全く使いにくく安全でバリアフリーの計画になっていません。道路との間の高低差を解消し、完全なバリアフリーを実現したユニバーサルデザインの公園にして下さい。

 

 ・新たな可能性、海岸利用に期待しています。

 ・早期の整備を是非ともお願いしたい。平塚市民が魅力ある公園を造ってもらい良かったと感じてもらうのが、行政の責務だと強く感じる。

→間違った計画は速やかに見直し、平塚市民の知恵と未来への責任を活かした魅力ある公園をつくることが行政の責任です。行政は決して間違わないという間違った無謬性に固執すること無く、あやまりは素直に認めて出直すべきです。まだ図上の計画の段階ですから、やり直しはいくらでも可能です。

 

 ・平塚の海は、平塚市民だけでなく周辺地域の住民にとっても財産です。海をもっと多くの人に知ってもらい、海への理解者を増やす必要があると思います。松林は遠くから見ると素敵ですが、近くで見ると鬱蒼としており不気味です。松林の中も散策できる明るい公園にしてください。

→海や海岸林の役割とその生態を正しく理解することが大切です。正しく理解すれば、現在の海岸林がどうしてこうなっているのか理解でき、不気味と思う気持ちも無くなるでしょう。県が行っている「しおさいの森」整備も海岸林への理解を広め、松林の中を散策する機会を広める試みです。

 

 ・地元住民にこれまで以上の負担を強いることのないような工夫をして、1日も早い整備を望みます。

→このような主張は地元推進派の議員が度々主張しているところですが、このような問題ある計画を強引に進めることは、地元住民の安心と安全を脅かし、財産と生活を毀損する可能性があるので見直しを求めているのです。それが分からないようでは住民の意見を代表する議員とは言えません。速やかに計画を見直して地元住民を安心させて下さい。

 

 ・幼い頃から利用していた龍城ケ丘のプール跡地が家族みんなの楽しめる場所になったら嬉しい。平塚の誇れる名所がまた1つ増えるのを楽しみにしています。

 ・近隣で反対している人もいるが、それら少数の人の意見で、袖ヶ浜住民が反対していると勘違いしないでもらいたい。きちんと公園を作って欲しい。

→近隣住民の8割が計画の見直しを求めています。きちんとした公園を作るためにも速やかに計画は見直していただきたい。

 

 ・住んでいるところから海岸まで遠く、車もない。駅から直通バスがあれば行ってみたい。

→平塚駅南口から海岸の近くまで直通のバスはあります。

 

 

 

(整備に向けた期待などに対する市の考え)

 プール跡地は、落書きなど安全面や景観面の課題があります。また、その東西の樹林地は、過去に神奈川県が海岸緑地として芝生広場等を整備し、昔は開放的であったものの、現在は木が生い茂り、安全に歩けるような状態ではありません。このようなことから、市は市民と対話をしながら公園整備の計画を進め、 令和元年6月市議会定例会において、関連予算の承認をいただき、事業者を公募・選定してきました。今後も引き続き、説明会等の対話を行いながら、皆様の期待に応えられる公園を整備していきます。

 

→約40年ほど前に神奈川県が海岸緑地として芝生広場等を整備したものの、あまり使われずたまに地域の住民がゴルフの練習を行ったりしていたので、県の職員が松の木や広葉樹を植樹して現在のような樹木が成長した海岸林になったものです。現在は市民有志が散策路周囲の下草を伐採したりして、安全に散策できる状態になり、パーゴラのある広場は海が一望できる明るい絶好のデートスポットにもなっています。植林されてから30年程度ですからまだ他の保安林のように成長していませんが、このまま管理して見守っていけばきわめて健全な海岸林となることは、平塚の海岸林の調査と整備を監修された専門家も述べています。ここで成長した海岸林を伐採すればこれまでの40年が無駄になってしまい、造成した土地に植林しても決して元の形に戻りません。

→「本事業は令和元年6月市議会定例会において、関連予算の承認をいただき」とありますが、これは令和元年度平塚市一般会計補正予算における債務負担行為の補正として、令和元年度から令和23年度までの期間において「湘南海岸公園龍城ヶ丘ゾーン整備・管理運営事業」として16億円を限度額として追加されたものです。しかしながらこの時点では、市議会に対して具体的な計画案は一切示されておらず、ただ単に廃墟となった龍城ヶ丘プール跡地を公園として整備するという基本的な方針しか示されていません。したがって承認されたのは、敷地の範囲も明確でない概念的な整備方針に基づく債務負担行為のみですから、改めて基本設計レベルの具体的な計画案とそれに基づく積算を提示して、計画内容の是非について議論し承認を得る手続をすべきと考えます。

 また「選定委員会の選考を経て、令和2年1月に事業者と基本となるプランを決定し事業を推進している」とありますが、「事業者と基本となるプラン」は市民に一切提示することなく、市民の計画案に対する意見を聞くこともなく、副市長や行政OB2人を含む市長が任命した7人の選定委員のみで非公開で決められ後に、市民は市の決定に従えというかたちで公開されました。計画案公開後の市民に対する説明会も開催されず、意見公募も「計画案推進の参考となる意見は参考にする」すなわち、反対の意見や不都合な意見は採用しないし参考にもしないという姿勢で市民の声を切り捨てているのは問題です。

 現在進められている計画案は、市民はもちろんのこと市議会の信任も得ていません。つべこべ言わさないようにスピード感を持って速やかに事業を進めよという議員もいますが、民主主義を真っ向から否定するとんでもない議員です。

 

(4) 観光に対するご意見

 ・平塚市は、通りすぎる街になっている。

→国道134号線を通行する1日平均約4万台の交通車両にとって、平塚は目的地でも中継地でも、立ち寄り場所でもありません。それはこのような駐車場とコンビニと小規模物販店にBBQ広場をつくっても変わらないでしょう。

 

 ・いろいろ素晴らしい市である平塚をもっと全国にも知ってほしいと思います。いろいろな視点での施設を配置し、有効に活用することは大切なことと思います。できれば近隣市町と共同して湘南海岸をPRして観光だけでない、広域海岸としても魅力を増してほしいと思います。

→現在の計画案では、特に広域の人々を引きつけるだけの特徴的な目新しい施設は無く、一度は来てもすぐに何も無いことが分かって飽きられてしまうでしょう。湘南海岸でここにしか残っていない海岸の自然も含めて何が魅力で何をPRするのか、良く考えて頂きたいと思います。

 

 ・他県車ナンバーの車が増えており、平塚にもこれを機会に是非立ち寄ってもらいたい。

→むやみに市外県外の人たちに龍城ヶ丘の計画地というポイントに車で来てもらっても、渋滞発生や騒音発生、治安の悪化の要因となり、また市外事業者の短期的な利益になっても、地元事業者には何のメリットもありません。居住環境の悪化を招く迷惑施設となる可能性の方が高いと思わざるを得ません。

 

 ・圏央道から箱根方面に向かう道として厚木PAから国府津PAの中間地点になるので通過点ではなく地域経済に少しでも効果のある場所になって欲しいと思います。

→公園施設を運営する積水グループにとっては経済的利益がありますが、平塚市にとっては建設費のほとんどを負担し、さらに事業者に対する毎月の多額の支払いなどにより、経済的メリットは全くありません。しいていえば公園建設工事の請負で地元の建設会社が短期的な利益を得るくらいでしょう。

 

(観光に対する市の考え)

 本公園は総合公園として整備するもので、地元をはじめとした市民の皆様に楽しんでいただきたいと考えております。その上で、市外の方にも平塚の海に触れてもらい、さらには平塚市を知るきっかけにしていただければと考えています。さらに、本公園を起点として、市内の観光の拠点へ人が流れていくように情報発信にも努めていきます。

→平塚の134号線沿いに市内の観光案内等の情報発信の場ができるのは良いことだと思います。しかしながらその前に平塚駅に市内の観光案内所を設けるべきでしょう。湘南エリアの近隣の市町村で、観光案内所が駅の近くに無いのは平塚だけです。いかに平塚市が観光振興に無策でやる気が無いかが現れています。

 

(5) 駐車場に対するご意見

 ・駐車場料金は、漁港の駐車場のように自動で遠くから満車表示がわかる設備がほしい。

→平塚市の目論見のように年間76万人も来場するようになると、平日でも1,000人、休日は8,000人が訪れることになり、120台分の駐車場では全く足りません。駐車場に入れない車が134号線に滞留して大渋滞を引き起こしますから、そのような満車表示により車を誘導する手段は必要です。

 

・駐車場料金を無料だと行きやすくなります。

・駐車場の料金(夏以外は無料など)を低くして欲しい

→駐車場がいつもほぼ満車だとすると、運営管理する事業者には年間5千万円程度の売上が出ますから、積水グループにとっては重要な収益の要です。駐車場の建設費はそのほとんどを平塚市が負担しますが、駐車場からの売上は全て積水グループの利益となりますから、無料とすることはあり得ません。

 

 ・駐車スペースは十分に確保できるのでしょうか。市外からの来場が多くて、市民が駐車できないような事態になることは避けてもらいたい。

→平塚市の目論見通りに年間76万人もの人が来場すると、120台の駐車場台数では全く足りません。平塚市民優先枠を設ける予定もありません。

 

 ・駐車場確保は計画段階での取り組みが must だと思いますのできっちりお願い致します。

→駐車場の計画は根拠無くほとんどでたらめです。見込み客数の5%~10%程度しか駐車台数はありませんが、実際は平塚新港の駐車場を見ても分かるようにガラガラでしょう。観光バスなど大型車両の駐車場も、平塚市は設けても良いと事業者側に呼び掛けてはいますが、特定公園施設として条件に入れると平塚市の負担となるため止めてしまいました。積水グループ側も大型車両の駐車場建設は自己負担となるため、投資金額を最小限にすることを優先して設けていません。

 

 ・駐車場は見込みよりも少し多いくらいが良いのではないかと思う。

→現在の計画では見込みの五分の一くらいでしょうか。見込み自体が大きく間違っていてデタラメです。

 

 ・最近、市の施設は有料駐車場が多いので、その場で遊んだ際は無料になるような措置をしてほしい。

→平塚市が管理運営する駐車場では無く、民間の収益施設となりますから、そのような措置は全くないでしょう。

 

(駐車場に対する市の考え)

 駐車台数は、公園を利用する方、公園内に設ける店舗等の規模、国道134号の最寄りの休憩施設の距離、 以上3点を考慮して120台としています。道路管理者や交通管理者との協議により、最終的に決定します。 駐車場の料金については、いただいたご意見を参考に検討します。

→検討には矛盾が有り、見通しも無いまま進めています。120台という数値は平塚市が公園施設としてその建設費を負担する分で有り、事業者に対してはプラスアルファの駐車場建設を促していましたが、結局積水グループはリスクを一切避けるために、事業者負担の駐車場建設は行わない計画を提案しました。観光バス等の大型車両の駐車場も平塚市の絶対要求事項では無いため敢えて設けていません。それが今回の計画案です。来場者が少なくて駐車場がガラガラでも事業者の負担はあまりなく、来場者が多ければ多いほど事業者の収益は増えることになります。駐車場が足りなくてもだれも責任を負いませんが、平塚市の目論見通りに多数の来場者があれば、渋滞や周辺道路における不法駐車が発生することになります。

(6) 交通に対するご意見

 ・渋滞が起きないようにしてもらいたい。(上り右折車線の渋滞、東西の駐車場出入り口の渋滞)

→駐車場が使われれば渋滞は必ず発生します。特に西駐車場出入口は、信号機がある交差点に無く、大型車が高速で通過する交通量の多い国道に唐突に設けられていますから、渋滞の原因になるだけで無くきわめて危険で事故が多発する可能性があります。なぜこんな計画になっているのかというと、1箇所目の東駐車場出入り串設置のための国道改良工事は平塚市が負担しますが、2箇所目からの駐車場出入口のための建設工事費は事業者側の負担になるからです。積水グループとしては今回の公園整備に対する投資を最小限にして最大の収益を上げるために、多額の工事費が必要な交差点改良工事は避けて、きわめて簡便な出入口設置としたようです。駐車場利用者の安全よりも収益を優先していると言えるでしょう。

 

 ・出入口における3車線化

→東駐車場入口における上り方向右折車線は設ける計画となっています。下り方向左折車線は、公園敷地内に道路を拡幅すれば3車線化は可能ですが、平塚市も事業者側も全く考えていません。3車線化できれば渋滞の発生を抑制でき、交通事故も避けられますが、全く検討すらされていません。

 

 ・歩行者も含め、交通事故等ないようにして安全に配慮してほしい。

→駐車場出入口が4箇所もできますから、歩行者の安全は脅かされます。

 

 ・周辺の道路への影響も考慮してあるか。

→まったく考慮していないようです。

 

(交通に対する市の考え)

 渋滞緩和策として、3つの対策を踏まえた計画としています。

①    駐車場を分散して配置しました。

→分散したため出入口が4箇所となりかえって渋滞発生を助長します。

②    出入口の滞留長を長く確保しました。

→駐車場内に入ってから滞留長を長く確保しても渋滞緩和に役立ちません。

③    上り右折車線についても、滞留長を長く確保できる場所で右折レーンの計画を行いました。

→上り右折車線が設けられるのは東駐車場の出入口1箇所のみであり、他の2箇所には右折車線は設けられません。

 

駐車台数を含め、今後道路管理者や交通管理者との協議により、最終的に決定します。また、安全対策として、誘導員の配備も検討していきます。

→信号も無い、見通しもきかない位置に駐車場出入口を設けていますから、誘導員の配備は必須ですが、いったいだれがその人件費を負担するのでしょうか。明らかではありません。

 

 

(7) コンビニや防犯面に対するご意見

 ・24時間営業のコンビニは、134号沿いでの営業なら良いが、 道路に面していない状態で深夜営業する意義(経済面ではなく、管理運用面、雰囲気等)を議論いただきたい。

→24時間コンビニは民間事業者が運営しますが、その建設費は平塚市が負担するので、民間事業者にとってのリスクはあまりなく、売上はすべて事業者側の利益になります。道路に正面を向いていませんが前面に十分な広さの駐車場が有り、建物屋上に派手なネオンサインを設置して夜間でも国道から見えるようにしてアピールする計画のようですから、トレンディな場所として、自動車愛好家(暴走族を含む)たちの溜まり場になるでしょう。

 

 


 ・24時間のコンビニは必要ないのでは。 夜間のたまり場や地域住民に苦情が出る可能性がある。

→民間事業者の収益が第一というPFI事業ですから、営業時間等は事業者側の判断となります。

 

 ・夜に溜まり場になるのが心配です。

→ネオンサインで若者を招いていますから、夜の溜まり場となるでしょう。

 

(コンビニや防犯面に対する市の考え)

 施設の営業時間については、原則5時から23時までの間で営業することを基本としています。事業者からは24時間営業における防犯面のメリットもあると提案されており、今後、市民や事業者の考え方も聞きながら、騒音や防犯対策等を踏まえ決定していきます。

→事業者側に判断する権限があるようです。市民が強力に反対しない限り、市は事業者側の判断に従うことになりそうです。夜間も駐車場やコンビニを営業すれば、構内を照明で煌々と明るくすることになり、自動車や若者が発生する騒音に悩まされそうです。そもそも市の条例で規制しているウミガメ等の自然生態保護指針にも違反しています。

 

 

(8) BBQレストラン等に対するご意見

 ・公園のような広い場所があるのにBBQが出来ないのはもったいない。

→公園のようであっても市民のための開放された公園ではありません。この場所ではすべて事業者の指示に従うことになります。

 

 ・BBQ場やキャンプ施設など施設利用ができる場所として開放してほしい。

→施設を設けても市民公園では無いので、全て事業者側の有料施設となります。フェンスで囲まれて入場料を徴収する場所になる可能性もあります。

 

 

 


・お金を使わせる施設じゃなく、無料もしくは管理費のみでBBQ が出来るスペースが欲しい。

→市民のための公園では無いので、来園者にお金を使わせるのが目的です。

 

(BBQレストランに対する市の考え)

 計画しているBBQレストランは、一般的なBBQ「場」とは違い、管理されたエリアで運営を行っていくもので、イス・テーブルを設置し、場所を限定して行うだけでなく、ゴミは運営事業者が処分し、さらに従業員が常駐することで騒音問題などは起きないと考えています。 また、海に面して配置することで海を眺めながら、平塚産の海の幸や野菜をその場で楽しむことが出来る場になると考えています。

→このBBQレストランは、屋根も壁も無い屋外の巨大レストランで、もちろん有料ですから、だれでも食材を持ち込んでBBQを楽しめる場所ではありません。屋根も無いので雨が降ればびしょびしょで使えませんし、壁が無いので海風が強い日はBBQはできません。屋外ですから夏は暑く、冬は凍えるほど寒いので、使いたいと思える日はあまり多くないでしょう。店員は配置すると言っていますが、仮設の海の家より環境が悪い吹きさらしの状態ですのでどこまで営業が続くか大いに疑問です。レストランの脇に大型コンテナを2台置く計画となっていますが、発表された説明や計画面積に入っていないので法令違反です。落合市長は計画案発表の記者会見で、敢えてこのコンテナへの言及を避けて法令違反に触れないようにしました。そもそも美しい自然な海岸に見にくい大型コンテナを置いてBBQレストランの事務所や食材置場にしようとするのは景観上も問題です。BBQレストランは住宅地から距離は離れていますが、煙やにおい、騒音、ゴミや虫の発生などで近隣の居住環境を害するようであれば問題となるでしょう。

(9) 樹木に対するご意見

 ・薄気味悪かった雑木林が整備された公園になる事は嬉しく、楽しみにしています。

→海岸林の効用と生態を理解していない、偏見に満ちたご意見ですね。虹ヶ浜など平塚の海岸林の整備を県から委嘱されて指導監修した横浜国大名誉教授の藤原一繪先生の現地観察会に参加しましたが、吹き曝しだった芝生公園が40年経過して、県による植林や商物の自然な成長により、きわめて力強い海岸林としては理想的な姿になりつつあって素晴らしいと評価されました。せっかく40年かけて成長した海岸林を伐採して元の吹き曝しの公園や駐車場にするのは取り返しのつかないとんでもない愚行である、ということです。

 

 ・龍城ケ丘の住民が全員反対しているかのような宣伝を展開されて不快です。樹林地にはホームレスの潰れたテントや、廃棄土や不潔なゴミが放置され、不気味で足を踏み入れることすら憚れる状況です。

→最近のアンケート調査では、地元龍城ヶ丘の住民の約8割が計画の見直しを求めています。地元の意見を無視して強引に誤った計画に沿って事業を進めようとしていることは、民主的な手続きを無視しており問題です。ホームレスの方達の仮設住居は、むしろ虹ヶ浜など他の保安林に多数有り、社会福祉事務所などが声をかけていますので、樹林地そのものの問題ではありません。放置されたゴミがあるのは十分な管理が行き届いていないからです。しおさいの森などは、管理が十分行き届いていない面もありますが、多くの市民が散策を楽しんでいます。悪意のある印象操作をして、樹林地は不気味だと喧伝するのは止めて頂きたい。

 

 ・治安面で不安のあるボサボサの松林を放置しているのは問題です。海、山、川など、多くの自然環境が整っているのが平塚の売りで、今の海岸は整っているとは言えません。環境面と安全面へ十分配慮した、自然と共存した魅力ある公園ができることを望みます。

→これは都市整備部長の発言と同じですが、そもそもきちんとした海岸樹林地の管理を行うのは、平塚市や県の責任です。緑地の管理は面倒だから舗装した駐車場にしてしまえと言うのは、あまりにも乱暴な方針で、環境の保全を唱う市の方針にも逆行しています。

→治安面で問題があるという指摘は、あたかも県の管理が行き届いていないかのような言い方なので止めてもらいたいと平塚市は県から意見されています。それにもかかわらず、議員を通して市民にこのような意見を提出させているのは、間接的な神奈川県の施策に対する非難行為であり市民に対する印象操作です。

 

 ・自然環境をできる限り大切に守ってください。公園造りは反対。

→龍城ヶ丘プール跡地の廃墟をきちんと整備して、自然環境を活かして大切にした公園造りは知恵を絞れば可能です。いま進めている計画は既存の海岸林の約70%を伐採するというとんでもない自然破壊の計画です。

 

 ・公園整備はプール跡地に限定して欲しい。B ゾーンの樹林帯を伐採し東駐車場を造ることに反対。

→Bゾーンの樹林帯を伐採しなくても、プール跡地に限定した整備で十分な駐車場と広場や施設は造れます。さらにプール跡地の凹地をそのまま活用すれば、神奈川県が整備した鵠沼海岸にある2箇所の大規模駐車場のように景観への影響の少ない立体的な駐車場が、一般的な地下駐車場と異なり遙かに廉価で建設可能です。神奈川県が湘南海岸公園内に整備した駐車場の過半はこのような地下駐車場ですが、平塚市はなぜか調査の段階からこのような方式を全く検討すらしていません。公園整備を名目にとにかく海岸林を目の敵にして伐採したいようです。市長の間違った政策公約に盲目的に追随し、それが役所担当者の実績になるのでしょうか。

 

 ・防風(砂)林の松を伐採すると聞いていますがその影響が近隣住民にないことを切に願っている。

→防風(砂)林を伐採すれば、その影響は現状より悪くなるのは必至で、確実に近隣住民の生活に影響します。平塚市は70%の樹林を伐採しても、多少の植樹を行うから気にするなと言っていますが、植樹した樹木が暴風(砂)林の役割を果たすまでに育つのは20年~40年後のことです。それまでは近隣住民は被害を受け続けることになります。平塚市は、事業者に対して現状より悪くならないように要求しているから、事業者側が適切に対応するだろうと言っていますが、事業者側は敷地外の塩害等の影響については調査も影響軽減の施策も採らないと言っています。民間事業者がこの公園を管理するのは20年間だけで、20年経てば施設を取り壊して更地にして撤退します。すなわち20年後以降の将来に関しては一切責任を負わない立場です。

 

 ・平塚の良さ、自然の大切さ、ここにしかない景色、破壊する前に気付いて欲しい。子どもに残したい。

→平塚市は、平塚の良さ、自然の大切さ、ここにしかない景色など貴重な存在に全く目を向けようとしません。ダンプトラック6,000台近くが龍城ヶ丘を走り回り、大量の土砂が投入され、海岸林の7割以上が伐採され、湘南海岸で唯一残された平塚の自然は、完膚なきまで破壊されてしまうでしょう。

既存樹木を保全・間伐等による管理を行い、将来的に目指す樹高ラインを定め、維持管理する (整備・管理イメージ)

(樹木に対する市の考え)

 プール跡地の東西の樹林地は、樹木が繫茂して日中も薄暗い印象があり、誰もが日常的に安心して利用できる状態ではありません。また、この区域は自然植生ではない樹木が植栽されたいわゆる人口樹林であることから、人の手を入れて管理していく必要があります。本公園の整備によって、事業地東西の保安林と同様の状態(樹木を間伐し、樹木の成長を妨げない一定の間隔を保つ)とし、樹高ラインを定め、健全な樹木となるように管理していきます。 海岸地域に適した既存の樹木をできる限り活用し、来園者にとって、快適で見通しが良く、全体の砂防機能もしっかり備えた、安全で緑豊かな海岸らしい総合公園とする計画としていきます。

→プール跡地の東西の樹林地は、40年ほど前に市が現在目指しているような見通しが良い総合公園として整備されました。戦前戦後に製塩事業の用地であったところが、製塩業者が撤退し、その跡地を造成して神奈川県が公園として整備したものです。しかしながら公園として整備してもあまり利用されずに、近隣住民がゴルフの練習をするようになったので、県が植樹して砂防林機能を強化しました。その後、自然の植生も成長して現在のような多様な植物が混在して密度の高い強靱な海岸林となっています。そのような経緯を経た海岸林であることから保安林にはまだ指定されていませんが、適切に森林管理を行いながらその成長を見守り、平塚海岸に連続して整備された他の砂防林と連携して、国道の交通や平塚市街地の生活を守る保安林にすべき海岸林です。このような基本的な方針は平塚市のみどりの基本条例でも制定されていることです。平塚市は過去の失敗を繰り返すことなく、神奈川県が管理している龍城ヶ丘プール跡地東西の海岸林の保全も含めて、しっかりと将来を見据えた平塚湘南海岸公園の管理運営に県に寄り添って協力すべきです。

 

(10) 災害に対するご意見

 ・防砂、津波についても検討されているので安心。

→防砂についても津波についても正しく検討されているとは残念ながら言えません。現在でも毎年の台風の後には国道134号線の路面には飛砂が堆積します。砂防林の役割もある東側樹林地の約70%以上が伐採され、アスファルトコンクリート舗装の駐車場や芝生広場になれば、飛砂は格段に増加するでしょう。平塚市は事業者側に飛砂が現状よりひどくならないことを条件としているとして責任を回避していますが、示された計画案では飛砂の抑制は不十分で、事業者側もそれを認めています。

→津波に関しては、高さ9メートル以上のL2津波に関しては、避難すれば良いと言っていますが、3分以内に来襲する津波に対しては、津波避難施設を1箇所設けただけでは避難できません。密度の高い樹林地が伐採されれば津波威力の緩衝効果も低下して、屋外駐車場に置かれた多数の車は流されて被害を拡大します。8.6メートルまで盛土するから安全と説明していますが、L2クラスの津波に対しては敷地全体が冠水してしまいます。L1クラスの津波や毎年のように発生する高潮や高波でも、駐車場は飛波や大量の飛沫を被り、風雨も相まって深刻な被害を受けるでしょう。

→市民側が提示している立体的整備による地下駐車場であれば、駐車場は建物の屋内となり完全に防水されていますから、高波や高潮、暴風雨だけでなくL2クラスの津波に対しても全く安全です。

 

 ・防風林など防災対策も意識して立派な公園(他の市町村への見本となるような)を造りましょう。

→計画されている防災対策は見当違いで、他の市町村には失敗例として知られることになるでしょう

 ・予想以上の飛砂があること、海岸浸食が進んでいることを念頭に計画・整備を進めていただけると幸いです。

→まったくその通りですが、今の計画ではほとんど効果のある対策は示されていません。

 ・東側樹林帯を伐採する事により、風、砂、塩、高潮、津波に対する防災機能が減じ、後背地の市民生活上の安全性が損なわれる。

→まったくその通りですが、今の計画ではほとんど効果のある対策は示されていません。

 ・常緑広葉樹主体のこの樹林帯は災害に対して大きな減災効果を持つ。強風や塩害から住民の暮らしを守り、津波や高潮から住民のいのちと財産を守ってくれる減災林だ。

→まったくその通りですが、今の計画ではほとんど効果のある対策は示されていません。

 ・海岸側の既存樹林帯を残しても10年後の姿は図面のようにはなりません。飛砂対策だけでなく近隣住民に対する塩害対策風害対策などを考慮した計画にしてください。

→まったくその通りですが、今の計画ではほとんど効果のある対策は示されていません。10年後はおろか事業者が撤退する20年後にも図面のような姿にはなりません。事業者側は、敷地外の塩害については調査もしないし対策も講じないと明言しています。

 ・東側樹林帯が伐採され、樹林帯で守られてきた塩害が昔に逆戻りすることを恐れている。市民生活を第一に考えてほしい。塩害について何ら説明もないまま自宅前で事業が進められることに反対します。

→塩害は必ず現状よりひどくなります。事業者側は、敷地外の塩害については調査もしないし対策も講じないと明言しています。


(災害に対する市の考え)

 災害については、飛砂、防風、津波、高潮、塩害と多岐に渡るご意見をいただきました。

 

【飛砂】

 飛砂防備について、整備前後のシミュレーションを行いました。その結果を踏まえ、4点の飛砂に有効な対策を行うことで、現状と同等以上の飛砂防備機能を確保していきます。

①  東西に連続するように海側樹林を保全

→保全するのはごく一部で、70%以上は伐採する計画ですから飛砂防備機能は大いに低下します。

②  海から陸にかけて階層的な植生構造の構築

→海風は低減しますが、中間に駐車場の広い空間を設ければ飛砂量は大いに増加します。

③  Aエリアではバンクにて段差の形成

→現状を見ても分かるように、飛砂はバンクを易々と乗り越えていきます。

④  地被植物の補植

→現在でも地被植物は飛砂抑制に役立っていますが、来場者が増えれば踏み荒らされてしまうでしょう

 

 以上の4つの方策で、現状と同等以上の飛砂防備が可能と考え計画しています。今後はさらなる検証として、有識者と共同で飛砂防備機能に関する実地測定を行い、検証を進めます。

→以上4つの方策は飛砂防備にはあまり有効ではありません。現状と同等以上の飛砂防備はとても実現できません。多数の有識者がこれでは無理だと主張しています。

 

【防風】

 南側に既存樹林を出来る限り保存するとともに、新たな植栽を行い、また健全な状態になるよう将来的な樹高ラインを定めて適切に管理を行うことで、防風について最大限の配慮をしています。

→保全するのはごく一部で、70%以上は伐採する計画ですから暴風機能は大いに低下します。新たな植栽を行っても根付くのは難しく、強風のため植樹した樹木は高く育ちません。将来的な樹高ラインは、50年後の姿に過ぎません。

 

【津波】

 数千年に一度とされ極めて発生頻度が低い最大クラスの津波(L2)は、本公園の整備に関わらず国道134号を越えて、北側の住宅地に浸水することが予測されていることから、公園の整備前後で変わらずこれまで市が示してきた津波ハザードマップに従って、津波避難ビルなどに迅速に避難する必要があります。また、国土交通省の技術資料からすると、事業地においては樹木による津波の緩衝機能は大きく期待することはできません。来園者の対応は、公園内に津波避難施設を整備することから、そちらに避難していただくこととなります。一方で、数十年から数百年に一度と発生頻度が高い津波(L1)は、事業地の地盤高がL1の津波高よりも高く、事業地に到達しないことから、これまでと同様に影響はありません。

→津波に関しては、高さ9メートル以上のL2津波に関しては、避難すれば良いと言っていますが、3分以内に来襲する津波に対しては、津波避難施設を1箇所設けただけでは避難できません。密度の高い樹林地が伐採されれば津波威力の緩衝効果も低下して、屋外駐車場に置かれた多数の車は流されて被害を拡大します。8.6メートルまで盛土するから安全と説明していますが、L2クラスの津波に対しては敷地全体が冠水してしまいます。L1クラスの津波や毎年のように発生する高潮や高波でも、駐車場は飛波や大量の飛沫を被り、風雨も相まって深刻な被害を受けるでしょう。影響が無いことはありえません。

→市民側が提示している立体的整備による地下駐車場であれば、駐車場は建物の屋内となり完全に防水されていますから、高波や高潮、暴風雨だけでなくL2クラスの津波に対しても全く安全です。

 

【高潮】

 高潮については、神奈川県が定める防護水準高6.5mを大幅に上回る8.4mを地盤の基準高として公園の計画を行っており、安全な計画としています。

→敷地全体が冠水しなくても、高潮や高波による飛波や大量の飛沫を被り、風雨も相まって深刻な被害を受けることは、近年の相模湾沿い各地における深刻な被害から明らかです。安全か計画とはとても言えません。

 

【塩害】

 塩害は、塩分を含んだ水分が樹林上空を通過する風により陸地内に運ばれることが原因で、最大の要因は海岸からの距離と言われており、海岸に近い地域ほど影響があるものです。特に強風の日は潮風が広域に影響を及ぼします。 公園整備において、樹木をできるだけ残しますが、塩害は海岸からの一定距離で起きる自然現象であり避けられないものと考えています。現在樹木のないプール跡地等は新たな植栽を行います。

→確かに日本の海岸域はほとんど全て塩害地域で有り、平塚市全域も東京電力の塩害指定地域となっていますが、平塚は海岸林が広範囲に生長したおかげで塩害の被害も軽減されました。しかしながら、海岸林があってもなくても塩害はあると言って、今ある海岸林を伐採してしまえば塩害の程度は必ず増加します。現状より悪くなれば、近隣住民の財産権を毀損すると判断されます。

 

(11) ごみに対するご意見

 ・ごみの不法投棄やポイ捨て、タバコの吸い殻などが増えそうなので衛生面が気になる。

→来場者が大幅に増えるのでゴミも大幅に増えるでしょう。しかしながらここは平塚市の市民のための公園では無く事業者が収益施設として管理運営する有料施設ですから、事業者が責任を持って場内の清掃やゴミの管理を行うはずです。

 

 ・飲食系のイベントやスペースの設置はゴミや食べ物残骸が出るため嫌。利用者へのマナーやエチケットの支援・指導も含めて行ってほしい。

→ここは平塚市の市民のための公園では無く事業者が収益施設として管理運営する有料施設ですから、お金を払えば事業者側が責任を持って場内の清掃やゴミの管理を行うはずです。お客様は神様ですから、マナーやエチケットの支援・指導はしません。

 

 ・施設で出たゴミや排水処理はどのようになるのか?(海や浜辺が汚れるようなことはないか心配)

→龍城ヶ丘のプールに溜まった雨水等は海に排水していますが、施設から出る排水は市の下水道に接続しますので海に流すことはありません。ゴミは事業者の責任で収集し処理します。

 

(ごみに対する市の考え)

 本公園の維持管理は、選定されたグループの維持管理業務担当企業を指定管理者に指定し、維持管理業務及び運営を行う予定です。園内の清掃等は、利用者が安全で快適に利用できるように適正に行います。 海や浜辺のごみの懸念については、海岸管理者である神奈川県やかながわ海岸美化財団と連携して美しい海岸にしていきたいと考えています。

 また、事業者からは、環境教育プログラムを実施し、自然・海を守ることの大切さを特に子供たちに学んでもらう機会を設けることを提案されています。

 なお、排水処理については、関係法令に基づき適切に処理する計画です。

→要するに平塚市は園内や海岸の清掃には一切責任を負わないと言うことです。

(12) 新型コロナウイルス感染症に対するご意見

 ・コロナで完成への影響等心配です。

 ・新型コロナウイルス感染症が流行ってるときにやるべきことではありません。事業凍結。

 ・今公園整備を行うならば、市民の命と健康・暮らしを守ることに、市税を使って下さい。

 ・コロナの時代に、誰でも来れるような駐車場やお店は要らない。計画自体を見直すべきだと考えます。

 ・コロナウィルスで大変な時期ですが終息したら積極的に事業を進めてもらいたい。終息したらきちんと説明会をお願いします。

 

(新型コロナウイルス感染症に対する市の考え)

 新型コロナウイルス感染症については、国の臨時交付金を活用し、喫緊に取り組むべき施策を取りまとめた緊急対策及び中長期的な視点を持って、新たな日常に向けた施策を取りまとめた総合対策を推進しています。

 公園の整備においては、新型コロナウイルス感染症の影響により、屋外の開かれた空間である公園の重要性が再認識されていると感じており、市民の健康・暮らしを守るためには、感染リスクが比較的低い屋外での活動が期待されることから、計画的に事業を推進し、市民の皆様に安全で緑豊かな海岸らしい総合公園を楽しんでいただきたいと考えています。

 今後も、新型コロナウイルス感染症対策を考慮した計画、運営を検討していきます。

→新型コロナウイルス感染症の影響が広がっているから、あたかも屋外の施設は安全だと吹聴して、むしろ公園の整備は予定通りに進めるべきだというのは詭弁です。計画では多数の人が密に集まる屋内施設が3箇所あります。屋外であってもバーベキューレストランなどは人が密に集まることを予定した施設構成となっています。実際に2020年8月17日には屋外バーベキューによる会食により20~30代の男女8人が集団感染を発生させています。これらの公園施設は全面的に見直すか、ワクチンが広く行き渡るまで計画は凍結すべきです。予算的にも東側樹林帯の開発を止めれば、5億円以上の予算が削減できますから、その金を新型コロナウイルス感染症対策にまわすべきです。

 

(13) 対話に対するご意見

 ・市民に説明を尽くして事業を進めるべきである。地元への説明不足。

→PFI事業であれば、事業者提案施設は事業者が負担する事業者の財産ですから、市や市民に対して詳しく説明したり承認を得ないで建設することもありますが、龍城ヶ丘の場合は事業者提案施設は、マルシェ棟、カフェ棟、屋外BBQレストランなどのみであり、敷地の4割を占める駐車場を含めて大半の施設は、その整備費の9割以上が平塚市の負担で、そこから利益を得る事業者側はわずかしか負担しません。したがって、ほとんどの費用を負担している市民に対しては、具体的な計画内容を事前に示して承認を得る義務があります。

 

 ・市は本計画を重要案件として力を入れているのであれば、市長自らが説明すべきである。説明会ができるまで、つまり新型ウイルス問題が収束するまで本計画は凍結すべき。

→本計画は落合市長の政策公約に基づき行われていますから、当然のこととして市長自らが有権者である市民に対して説明する義務があります。

 

 ・インターネット、FAXでの意見募集は、意見交換会ではありません。ウェブによる意見募集のみでは市民の意見が正しく反映できない

→意見募集はいろいろな方法で平塚市も行っていますから、積極的に行うことは良いのですが、みどり公園・水辺課の場合は、募集方法に不適切な箇所が多々有り、また寄せられた意見を賛否投票のように扱ったり、意図的に取捨選択したり内容を改ざんしたりしています。意に沿わない意見や不都合な意見を意図的に排除するのは不正な行為です。

 

 ・計画ありきのアンケートに違和感があります。ビーチパークがあれば十分。むしろビーチパークが盛り上がるようにしましょう。そして龍城ヶ丘は森に戻しましょう。

→今回のアンケートは自由な意見募集ではないことに大きな問題があります。公正を守るべき役所がこのような悪質な手法をとることは問題です。

→もともと龍城ヶ丘も含めて平塚海岸の原風景は森ではありませんから、「森に戻す」という表現は間違っています。龍城ヶ丘一帯は800年程度前に形成された砂丘地で、それまでは海の下でした。江戸時代に一部にクロマツなどの海岸林が植えられましたが、大半はほとんど砂丘の荒野です。その後耕作地として開拓するために飛砂防備の植林が行われ、人工林が整備されました。戦中戦後に大量に伐採されましたが昭和の時代に入ってから改めて植林事業が進められ、現在の海岸林の原型がつくられたわけです。

→プール跡地を森にするのは公園として整備するのと同じくらいの費用がかかります。平塚市は3億円ほどかけて既存のプールを解体撤去し、埋戻しも行った後に、プール跡地の専用権を放棄して県に返却することが求められます。したがって平塚市にはプール跡地を森にする権限はありません。

 ・住民説明会を中止しないで開催して下さい。

 

(対話に対する市の考え)

 本事業は、事業者の募集開始前から市民及び地元住民、団体に対して、意見交換会やコミュニティミーティングを開催するなど、充実して対話を重ねてきました。また、事業者決定後は、広報ひらつかで特集し、全世帯に計画提案概要を周知しました。さらに、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、安全に意見交換ができる方法として、ネットを活用した市民意見募集やコミュニティミーティングも実施しました。今後、感染リスクを抑えた方法を講じて、説明会を行います。

なお、計画ありきのアンケートに違和感とのご意見もありました。本事業は令和元年6月市議会定例会において、関連予算の承認をいただき、また、選定委員会の選考を経て、令和2年1月に事業者と基本となるプランを決定し事業を推進しているものです。ご理解いただきますようお願いいたします。

 

→「本事業は令和元年6月市議会定例会において、関連予算の承認をいただき」とありますが、これは令和元年度平塚市一般会計補正予算における債務負担行為の補正として、令和元年度から令和23年度までの期間において「湘南海岸公園龍城ヶ丘ゾーン整備・管理運営事業」として16億円を限度額として追加されたものです。しかしながらこの時点では、市議会に対して具体的な計画案は一切示されておらず、ただ単に廃墟となった龍城ヶ丘プール跡地を公園として整備するという基本的な方針しか示されていません。したがって承認されたのは、敷地の範囲も明確でない概念的な整備方針に基づく債務負担行為のみですから、改めて基本設計レベルの具体的な計画案とそれに基づく積算を提示して、計画内容の是非について議論し承認を得る手続をすべきと考えます。

 また「選定委員会の選考を経て、令和2年1月に事業者と基本となるプランを決定し事業を推進している」とありますが、「事業者と基本となるプラン」は市民に一切提示することなく、市民の計画案に対する意見を聞くこともなく、副市長や行政OB2人を含む市長が任命した7人の選定委員のみで非公開で決められ後に、市民は市の決定に従えというかたちで公開されました。計画案公開後の市民に対する説明会も開催されず、意見公募も「計画案推進の参考となる意見は参考にする」すなわち、反対の意見や不都合な意見は採用しないし参考にもしないという姿勢で市民の声を切り捨てているのは問題です。

 現在進められている計画案は、市民はもちろんのこと市議会の信任も得ていません。つべこべ言わさないようにスピード感を持って速やかに事業を進めよという議員もいますが、民主主義を真っ向から否定するとんでもない議員です。

 

(14) 計画に慎重、又は反対のご意見・ご要望

 ・無駄な施設の建設に多額の税金投入には反対です。

→プール跡地をPFI手法を用いて公園として整備することは良しとしても、今の計画には東側樹林帯まで敷地を拡張していることを含めて無駄が多すぎます。計画の内容を見直せば、多額の税金が節約できます。

 

 ・計画中止を求めます。進めるならば住民投票をしてください。

→住民投票は計画中止の有効な手段にはなりません。

 

 ・不要不急の開発を止めて新型コロナ対策を優先すべき

 ・計画は防災面など市民の安心安全を損なう恐れがある。海岸林を保全しプール跡地のみ整備するよう見直しを求める。

→正しいご意見です。

 

 ・プールを撤去したうえで砂防林を植樹し、市民を日常的な飛砂や塩害、津波被害から守ることを考るべきである。

プール跡地を砂防林にすると言うことは、公園としての整備を行わないと言うことになり、平塚市としては昭和13年から得ていた県有地の専用権を放棄し原状回復を行なった後に県に返却する義務が生じます。原状回復工事はPFI事業とはならないので国から5億円近い補助金は得られず、さらに3億円近い既存プールの撤去工事費の全額を平塚市が負担することになります。「プールを撤去したうえで砂防林を植樹」するのは公園として整備するより費用も時間も必要です。またプール跡地を駐車場もある公園として整備し、より多くの市民が来れるようにしてほしいという要望とは相容れませんので意見が対立してまとまらなくなり、プール跡地はいつまでも廃墟として残される結果となります。

 

(計画に慎重、又は反対に対する市の考え)

 プール跡地は、落書きなど安全面や景観面の課題があります。また、その東西の樹林地は、過去に神奈川県が海岸緑地として芝生広場等を整備し、昔は開放的であったものの、現在は木が生い茂り、安全に歩けるような状態ではありません。このようなことから、市は市民と対話をしながら公園整備の計画を進め、令和元年6月市議会定例会において、関連予算の承認をいただき、事業者を公募・選定してきました。今後も引き続き、説明会等の対話を行いながら、皆様の期待に応えられる公園を整備していきます。

 

→約40年ほど前に神奈川県が海岸緑地として芝生広場等を整備したものの、あまり使われずたまに地域の住民がゴルフの練習を行ったりしていたので、県の職員が松の木や広葉樹を植樹して現在のような樹木が成長した海岸林になったものです。現在は市民有志が散策路周囲の下草を伐採したりして、安全に散策できる状態になり、パーゴラのある広場は海が一望できる明るい絶好のデートスポットにもなっています。植林されてから30年程度ですからまだ他の保安林のように成長していませんが、このまま管理して見守っていけばきわめて健全な海岸林となることは、平塚の海岸林の調査と整備を監修された専門家も述べています。ここで成長した海岸林を伐採すればこれまでの40年が無駄になってしまい、造成した土地に植林しても決して元の形に戻りません。

 

→龍城ヶ丘プール跡地に隣接する東西の緑地は、現在も神奈川県が所有し管理する海浜施設ですが、平塚市は神奈川県の当該地における公園化事業は失敗であり、その後ろくな管理もしていないから「現在は樹木が繁茂し日中も薄暗い印象があり、安全に歩けるような状態ではありません」と糾弾し、そのような緑地は平塚市にとって迷惑で伐採してしまいたいので、平塚市に専用権を与え管理を移管するように働きかけているわけです。平塚市なら神奈川県のような失敗はせず、近隣住民も説き伏せて駐車場などの収益を目的とした土地の有効利用を計れますと言うことです。平塚市側は県に対して、一方的な情報提供や県職員OBの活用などをして積極的に働きかけていますが、神奈川県としては半世紀以上に亘って管理し守ってきた湘南海岸公園を根本的に改変する平塚市の試みに対してどのような回答を示すでしょうか。願わくば、SDGsを目標として掲げる県の環境政策に沿って、正しく適切に対応して頂きたいものです。

 

→「本事業は令和元年6月市議会定例会において、関連予算の承認をいただき」とありますが、これは令和元年度平塚市一般会計補正予算における債務負担行為の補正として、令和元年度から令和23年度までの期間において「湘南海岸公園龍城ヶ丘ゾーン整備・管理運営事業」として16億円を限度額として追加されたものです。しかしながらこの時点では、市議会に対して具体的な計画案は一切示されておらず、ただ単に廃墟となった龍城ヶ丘プール跡地を公園として整備するという基本的な方針しか示されていません。したがって承認されたのは、敷地の範囲も明確でない概念的な整備方針に基づく債務負担行為のみですから、改めて基本設計レベルの具体的な計画案とそれに基づく積算を提示して、計画内容の是非について議論し承認を得る手続をすべきと考えます。

 また「選定委員会の選考を経て、令和2年1月に事業者と基本となるプランを決定し事業を推進している」とありますが、「事業者と基本となるプラン」は市民に一切提示することなく、市民の計画案に対する意見を聞くこともなく、副市長や行政OB2人を含む市長が任命した7人の選定委員のみで非公開で決められ後に、市民は市の決定に従えというかたちで公開されました。計画案公開後の市民に対する説明会も開催されず、意見公募も「計画案推進の参考となる意見は参考にする」すなわち、反対の意見や不都合な意見は採用しないし参考にもしないという姿勢で市民の声を切り捨てているのは問題です。

 現在進められている計画案は、市民はもちろんのこと市議会の信任も得ていません。つべこべ言わさないようにスピード感を持って速やかに事業を進めよという議員もいますが、民主主義を真っ向から否定するとんでもない議員です。

 

 ※(1)~(14)以外に属するご意見については、今回公表している概要版とは別に、詳細版を作成して別途回答させていただきます。

 

 その他、電話でのご意見を5件(うち2件は、437件の回答と重複)いただきました。内容は、下記のとおりです。

 ・津波の避難時に、どこに逃げればよいかわかるようにマップ等を置くなど検討して欲しい。

 ・ドッグランがあると良い。

 ・事業は賛成であるが、しっかり説明して進めて欲しい。ネットの意見だけではいけない。

 ・水飲み、手洗い、足洗場を公園のところどころに設置して欲しい。ビーチパークや湘南海岸公園にはない。

 ・税金を他の事業に使ってもらいたい。市民の意見に耳を傾けて欲しい。海岸の占用が決定していないのにこのアンケートを行うことはおかしい。

 

 ご意見いただきありがとうございます。いただいたご意見は公園の基本プラン等を決定していく上で参考とさせていただきます。

 


以下は、私たちが平塚市長に対して提出した、この意見公募アンケートの内容に関する抗議と公園整備計画の見直しの要望書です。平塚市からの回答も掲載しました。

 

平塚市長 落合 克宏 殿

令和2年5月31日

龍城ヶ丘プール跡地のこれからを考える会 

 

【湘南海岸公園龍城ヶ丘ゾーン整備・管理運営事業に関する

意見公募アンケートの内容に関する抗議と公園整備計画の見直しの要望】

 

 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 私達は平塚市沿岸の海岸林を保全しながら、龍城ヶ丘プール跡地の適切な整備方法を求めて活動しております。私達の要望は、まずプール跡地に隣接する東側樹林帯の樹木の伐採を行わないことです。樹林帯の樹木は散策路等の整備や必要最低限の海岸林の健全な生育を促すための間伐や下草の除去、落葉の除去を除いて、原則として1本の樹木も切らないことを要望しているのであって、決して都市整備部長が議会で答弁されたように、要求水準書に示されたような規模の商業施設や駐車場を整備することを否定しているのではありません。これらの施設はプール跡地を立体的に整備すれば、景観や環境に全く影響することなく現在提案されている施設内容の全てが整備可能です。また、事業者側提案のように建物面積を縮小し、さらに駐車場規模を西駐車場60台のみとすれば、プール跡地に限定してもPark-PFI制度を活用した整備が可能です。敢えて東西の樹林帯にまで整備対象範囲を拡張して、屋上が展望台となる平屋建てのコンビニと駐車場を設置すれば、年間70万人以上の観光客が来場し、平塚市の経済の活性化に役立つと目論むのはあまりに荒唐無稽で冒険主義的施策です。隣接する樹林帯を伐採して広大な駐車場を整備するのは、コロナ禍が終息して将来において確たる需要が確認でき、市民の合意を得てからでも遅くはありません。

 今回の公園整備事業では、Park-PFI制度を利用することで民間資金の活用を図るとしながら、調査設計費用の90%以上を平塚市が支給し、さらにその工事費の80%以上を平塚市が負担し、維持管理費の大半も平塚市が負担する公共事業ですから、納税者である市民の意見を最大限取り入れ、対象地周辺住民の安全や環境保全に最大限の配慮をおこなう責任が平塚市にはあります。

 

 しかしながら、今回の市民意見募集の設問内容および要領を見ると、計画案は既に決まったことだからつべこべ言わずに賛成して協力せよ、質問や意見表明の数を制限し記名式にするなど、慎重派あるいは反対派の意見を封じ込めて、既に決定した計画案の詳細設計に役立つ意見や提案のみ使わせてもらうという意図が露骨に現れています。アンケートの設問形式も、視覚的な印象操作を含めて意図的に回答を誘導するような内容となっており、また寄せられた意見も、新たに提案された計画案における海岸林の扱いに関する意見を取り上げ公表することなく、提案した計画案を実行する上で参考になるところがあれば参考にさせていただくとあり、計画案そのものの可否に関する意見は取り上げない姿勢を示しています。

 そのようなことからこの意見公募のやり方とその目的は、中立的な立場を守る義務があるはずの地方公共団体が行うアンケートとしては、公共の場において、メディアを利用して一方だけに都合の良い方向への世論形成を図ろうという意図が見て取れるなど極めて公正さを欠いたものとなっていると思われますので、寄せられた意見を全て改ざんすることなく公表する、投票行為としては扱わない、思想調査等に記録し使用しないなど公平公正に運用するように強く求めます。またアンケートの設問内容は、施設利用想定者に対するマーケットリサーチのようなものとなっており、自由な意見表明や質問を遮っていて不当であり、公平公正なアンケートの形式として再度実施することを求めます。さらに直接的な住民説明会や意見交換会などを開いて双方向的な議論を行う場を設けることも強く求めます。

 そもそもこれまでの住民説明会等においては、具体的な計画案の提示がなされなかったために住民側も具体的な賛否を明らかに出来なかったのであり、具体的な計画案が提示されたら議論し、その上で賛否の意見を求めるのが市民参加による公共事業の手順です。ところが、住民からの意見を求める以前に事業者の提案を確定案として決めて契約してしまい、既に決まったことだからつべこべ言わずに賛成して協力せよというのは手順が間違っており、住民側の意見を軽視した上に、意見の意図的な取捨選択や改ざんで市民の声をゆがめようとする意図があるのでは無いかと言わざるを得ません。

 

 平塚市は施設の規模を2,500平方メートル以下と定めて提案を募集しましたが、選定された案はプール跡地だけを敷地としたPark-PFI事業でも成立する1,000平方メートル未満です。しかしながら規模が縮小されたのは公募対象提案施設のみで特定公園施設は縮小されていません。事業者側の負担分のみを縮小するのではなく、平塚市が負担する特定公園施設の規模や面積も縮小し、当初の市側の説明通りにプール跡地の範囲に限定すべきであり、プール跡地に限定した案と今回の案を具体的に比較検討して市民の意見を聞くべきです。

 市民の意向が十分に反映されず、市民の関与がPFIという制度上排除されるのであれば、特定公園施設も含めて整備費と維持管理費の50%以上は事業者側が負担するべきです。調査設計費として平塚市が8,000万円を事業者側に支払いながら市民は何も言えずに、事業者側が事業者側の利益を求めて一方的に設計するのは本末転倒です。

 

 私達の会では、神奈川県が行った虹ヶ浜地区の海岸林の調査や育成整備を監修した横浜国立大学名誉教授の藤原一繪先生の現地視察に同行して、龍城ヶ丘エリアとその周辺の海岸林の現状に関するご意見を聞きましたが、特にプール東側樹林帯は、保安林にいまだに指定されておらず森林管理も十分行われているとは言えないけれども、40年近く経過して密植でかつ樹高も高く、生態学的に海岸林として理想的な生育を見せており、このまま管理しながら海岸林としてその成長を見守るべきであるとのご意見を得ました。またこの段階で駐車場や芝生広場を設けるために過半を伐採するなどと言うことはとんでもないことであり、津波や高波に対しても広葉樹の海岸林と凸凹の微地形は防災上有効であるとのアドバイスも得ました。

 都市整備部長は議会などにて度々、現状はプール跡地東西のBCエリアの樹林地は樹木が繁茂し日中でも薄暗いなど、だれでもが安心安全に利用できる状態ではないので伐採して見通しの良い広場にすべきだ、繁茂した樹林地などを次の世代に残すべきでないなどと説明されていますが、海岸林の専門家らの意見とは真っ向から対立する、きわめて偏向した個人的意見と言わざるを得ません。そのような意見に基づき市民県民の財産でもある貴重な海岸林を伐採して造成する計画は不要不急の計画として撤回し、改めて市民のみならず県民の意見にも配慮するよう、意見募集のやり直しと計画案の見直しを求めます。      以上

以下は、私たちが平塚市長に対して提出した、この意見公募アンケートの内容に関する抗議と公園整備計画の見直しの要望書に対する平塚市からの回答です。

 

このたびは、お問合せ/ご意見をいただきまして誠にありがとうございます。

下記のとおり回答させていただきましたので、ご確認ください。

 

●回答日時: 2020/06/23 14:49

●回答者: 市長への手紙 担当

●質問タイトル

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湘南海岸公園龍城ヶ丘ゾーン整備・管理運営事業に関する 意見公募アンケートの内容に関する抗議と公園整備計画の見直しの要望

 

●投稿された質問と市の回答

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令和2年(2020年)6月23日 

平塚市長 落合 克宏

 

日頃、市政に御協力いただきましてありがとうございます。

お寄せいただきましたことについて、次のとおりお答えします。

 

湘南海岸公園龍城ケ丘ゾーン整備・管理運営事業に関する意見公募アンケートの内容に関する抗議と公園整備計画の見直しの要望について(回答)

 

 都市計画法によって、休息・観賞・散歩・遊戯・運動等の総合的な利用に供する公園(総合公園)として決定している都市計画公園「湘南海岸公園」は、湘南海岸公園再整備計画(平成25年)において再整備に向けた取組を進めることとしています。

 その中で、龍城ケ丘ゾーンの方向性として、通年利用できる施設の整備や、再整備に当たっては景色の素晴らしさをいかすこと、また、利用者の利便性向上のため便益施設の充実を図るとしています。また、平成28年に公表した「ひらつか海岸エリア魅力アップチャレンジ」では、方向性として海の眺望やカフェを楽しむ場づくり、観光やイベントの情報発信をするとしています。

 その計画等を受けて、この度の龍城ケ丘ゾーンの公園整備として、課題であるプール跡地部分の整備と、その東側の繁茂した薄暗い樹林地を公園として整備し、若者だけでなく、家族連れや高齢者も利用でき、市民の皆様が気軽に来園できるようにしていきます。

 なお、本事業は、議会での議論や市民との対話を経て策定した募集要項で公募し、事業者及び基本となる公園のプランを本市として決定し、議会に報告するとともに、令和2年1月29日に公表しました。次の本市ウェブに、施設平面図及びパース等を掲載しています。

(http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/koen/page49_00057.html http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/koen/page49_00057.html )

 その後、令和2年3月に市民や地元の方を対象とした説明及び意見交換会を開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大予防のため延期することとしました。

 一方で、広報ひらつか(3月第一金曜日号)による周知、本市ウェブで2か月間に渡る意見募集、5月には記者発表を行い、コミュニティミーティング「Web版市民対話」を開催するなど、市民の安全を確保しながら御意見をいただいていることから、それらの御意見を出来る限りプランに反映し、本事業を進めていきます。

 なお、新型コロナウイルス感染症に関する政府の緊急事態宣言が解除されたため、今後の社会状況を踏まえた上で、意見交換会等を開催する予定です。

 本プランの既存の樹木についてですが、すべての樹木を伐採するものではなく、園内の海側及び道路側にしっかりと樹木を配置しており、既存樹木を出来る限り残し、また、適切な管理で既存樹木の質の充実を図ること、更に海岸に相応しい新たな植栽もすることで緑豊かな公園にしていきます。

津波についてですが、数十年から数百年に一度と発生頻度が高い津波は国道134号を越えないことから、これまでと同様に影響はありません。一方、数千年に一度とされ極めて発生頻度が低い最大クラスの津波は国道134号を越える想定がされており、これまで本市が示してきた津波ハザードマップに従って速やかに津波避難ビル等へ逃げる必要があります。また、国土交通省の技術資料からすると、事業地においては樹木による津波の緩衝機能は大きく期待することはできませんので、樹木の有無に関わらず、避難が大切であることに変わりはありません。

 本公園の整備によって、市民が平塚海岸の景観や自然に触れる機会をこれまで以上に創出することができるものと考えており、防災面や自然環境へ配慮しながら進めていきますので、御理解いただきますようお願いします。


以下は、私たちがこの意見公募アンケートの設問に対して回答した文書です。平塚市は公開した冒頭の意見公募結果に記載していませんし、内容に対する回答もありません。

 

設問4-2 公園ができあがったら行きたいですか、という問への回答

舗装された駐車場だらけの公園に魅力はありません。しかも道の駅なら駐車も無料なのに、ここの駐車場は有料です。遊泳禁止の海に隣接してコンビニと小規模な物販店、利用しようとしても貧弱な内容なのに有料の施設ばかりでは何回も行く気にはなれないでしょう。行くとしても目新しさから最初の数回だけで、海を見に来ても駐車するのにお金を取られるようであれば、何も無いのに金だけ取られるという不満が残りそうです。

 

だれがイベントを実行するのですか。マルシェであれば高浜台湘南海岸公園のSunSunマルシェの方が多様性が有り無料だし風も穏やかでずっと良いです。龍城ヶ丘でこの計画案では海風をまともに受けてイベント開催も難しいでしょう。こんなすぐ近くに二番煎じの企画は止めた方が良い。環境保全を考えれば夜間は照明を消すべきだし、暗くなった海岸の公園には怖くて誰も行こうと思いません。平塚市が補助しなければ直ぐに頓挫します。

 

近隣に住む者として、自然が残る静かな平塚の海岸が気に入っているのに、舗装された広大な駐車場が広がる人工的な総合公園などには行く気がしません。せめて東側樹林帯だけでも残れば、海岸や成長を続ける海岸林の散策は続けたいです。緑化基準を満たすだけの植樹など海風や飛砂防止の役に立たないし、自然の地形や植生、生息する生物なども、既存の海岸林が造成され伐採されれば全て台無しになり、見ても悲しくなるだけです。

 

設問5 その他の意見・要望

40年を要して成長し海岸林の機能がある東西の樹林地を伐採造成し駐車場等にする必要性は全く無い。東側樹林帯の開発は中止して、その費用をプール跡地の整備に充てれば湘南海岸沿いで最も安全で管理された地下駐車場となる。国道と同レベルの屋上は提示された案より広いバリアフリーの芝生広場となり、マルシェやイベントの会場ともなる。無駄な2万立方メートルの埋立や海岸林の伐採は取り返しがつかない蛮行で実行すべきで無い。

 

工事費の90%以上は平塚市が負担する東側樹林帯の開発は止めるべきです。遊泳禁止の海岸に隣接して駐車場を設け、平屋のコンビニの屋上を展望台にすれば年間70万人の観光客が来て平塚市の経済が活性化するなど荒唐無稽な主張です。地域住民の生活を守る貴重な海岸林は保全し、公園整備はプール跡地に限定して下さい。県の駐車場と同様に地下駐車場にするなど知恵を活かせば、安全で景観にも配慮した素晴らしい公園ができます。

 

民間資金の活用を図り平塚市の負担を減らすと言いながら、建設費も維持管理費も9割以上は公費です。しかもその明細が民間事業者の裁量に委ねられ公開されない制度は改めるべきです。平塚の海岸は公有地ですから民間事業者の商業施設ではなく、市民のための公園施設や自然学習施設などを目玉とした施設整備とすべきです。プール跡地の凹地を活用して立体的に計画すれば、基準法上の地下に駐車場だけで無く公共施設整備も可能です。


令和2年8月26日定例市長記者会見における質疑内容

Q記者:龍城ケ丘ゾーンの再整備の件で伺う。市として春から5月にかけて、インターネットアンケートをしたが、非常にやり方が難しい。過去にいろんな問題点を指摘されていると思うが、平塚市の今回のアンケートの仕方については、客観性や科学性が担保されていると思うか。
A
市長:龍城ケ丘ゾーンの整備につきましては、ParkPFIという手法を活用しながら、龍城ケ丘の公園、プールの跡地に公園の整備をしていこうと。ここのポイントの整備については平塚市は、
(市を)代表するような魅力化を進める中で、また、平塚市が外部からも評価されるような、そしてこのエリアの中で輝くような、そして市民の皆さまにも、大いに使っていただけるような、そういう魅力化を図るという中で進めてきたもの
でございますので、詳しく市民の皆さまにも提示をしながら、議会のほうにも計画をお諮りしながら、最終的には議会のほうに債務負担行為という形で、何年間でいくらかかるという金額もお示しし、議決もいただいています。今、記者さんが申し上げられましたように、引き続き、そういう懸念をされる、問題があるからということで、エリアの方たちにも向けて、しっかりと説明をしていこうということで、コロナ禍の中で、たくさん人が集まるということができませんので、コミュニティミーティング含めて、丁寧に説明はさせていただいて参りました。その間、アンケートという形で出させていただきました。これは、議会にもお示しし、市民の皆さまにお示しした形を基に、こういうものを目指して参りますということが、それをアンケートに出したわけですから、公平性とかですね、科学的根拠ですね、ちゃんと、こういうものはこういう状況の中で、こういうふうに整理しますという、そういうものをお示ししたわけですから、この辺のところはしっかりと担保したアンケートであったというふうに私は思っています。

Q
記者:二重投稿とか、同一人物が何十通も賛成とか送っているような、そういうことは排除されているということか。
A
みどり公園・水辺課長:今、ご質問ございました、市民アンケート、331日から531日まで、実施をさせていただきました。そのアンケートにお答えいただく中には、名前と、あと住所、大字までで結構ですということで、住所まで記入していただいております。
いただきましたアンケートにつきましては、それらの重複がないかということは確認をしておりますので、結果として、全体の437名の方のご意見をいただきました。

Q
記者:反対の立場の人たちが、アンケート情報公開請求等した時に、一括送信で1020枚の紙が、とあるファクスから一括送信されてきている束が何束もあると。誰かが代筆して書いたのではなかろうかということである。2010人分一括送信されてくるアンケート、それが事実だとすれば、客観性は担保されてないと思うが、今、事実としても確認されてないだろうし、担当部局も急に言われても分からないだろうが、そういう事実がある話だということを、市民団体から聞いただけの話だが。
A
みどり公園・水辺課長:ファクスでの一括でのアンケート送信というお話、アンケートについては、市のホームページでの応募と、あとファクスによる応募をいただいております。同一のファクスから、まとめてお送りいただいたケースがありました。ただ、お送りいただきましたその取りまとめの中で、筆跡がまちまちでありましたので、私どもとしましては、お一人お一人、ご意見として書いていただいたものをお送りいただいたということで考えております。


Q
記者:今回のアンケート結果に関しては、議会のほうでも答弁されていると思うのでよくご存じだと思うが、この計画に対して、市民の受けとめはどうされているか、市長の認識を伺う。
A
市長:数としては、やってほしいというのは、数が約8割。肯定的な話が8割ということでございますので、これは市民全体の声からしたら、おおむね、肯定的な見方はしてもらっているのではないかなという認識を私はしております。しかしながら、特に地域の方たちの、具体的ないろいろ課題、高潮ですとか、津波の安全対策ですとか、そういう懸念は、あるということも存じておりますので、その辺につきましては担当のほうに丁寧に、コミュニティミーティングを通したり、いろんなことを通したり、
安心安全対策はしっかりした上で、この公園の魅力化を進めていくんだよと、そういう指示はしています。おおむね市全体のトーンからしたら、半分以上が反対という、そういう意向は市民の皆さんは持ってないのではないかと思っています。

Q
記者:議会でも報告された8割以上が賛成だということだが、この400幾らだと、アンケートの回答があった中で、ファクス一括送信が送られた数が228件で、そのうち反対意見が1個もなかった。組織的な関与が疑われるようなアンケートで水増しされて賛成意見。この根拠に基づいて8割が賛成という、その論拠というのは果たして正当なのか。
A
市長:先ほど課長も申し上げましたけども、それは例えば、一つのファクスからもしかしたら、賛成の方たちの意見をまとめてファクスから送った可能性もありますし、叱責とかそういうことも含めて、確かに反対の方の声は大きいです。ですから、それに対してどういうふうに説明をして、課題を払しょくしていかなければならないと思っているので、指示をしておりますけれども、私もいろいろなところで、
市全体でいろいろな話を伺っていますが、決して反対の声というのは数的には全体を通すと多くないと思っています。

Q
記者:先ほど市民団体の話であったが、龍城ケ丘自治会が独自でアンケートされて、それは市民がやったものだが、その中で自治会の半分の方が回答してそのうちの8割の方が、計画に対して、それはやめてほしいなどの反対的な意見を回答したということだが、これは市長にとって一部の意見であると。
A
市長:一部の意見というかそのエリアの意見だというふうに思っています。

Q
記者:公園開発をするときは、地元の意見が大事なのではないかと思うが、一部の住民の意見だから踏みつぶしてもいいという考えなのか。
A
市長:
そういう考えは一切持っていません。繰り返しになりますけども、この公園整備につきましては平塚市としてどういう魅力化をしていくか、もちろんその公園をつくることによって地域にいろんな影響が出ますので、地域の方たちの影響を考えると課題についてクリアしていかなくてはならない。そのことについて丁寧にしっかりと行政体として説明をしていかねばいけない。もちろんご存じだと思いますけど、計画を見ていただいて、決して市民の安全性を損なうために、公園を整備するわけではありません。公園整備する上においても安全性もしっかりと、いろいろな数値をもとにチェックをして用いて、担当のほうからですね、しっかりとやっているわけですから、決して市民の皆さんの生活の安全性をないがしろにして危険度を増すために作っているわけではないので、それを十分、市として注意していかなくてはいけないと思っています。

Q
記者:アンケートだが、先ほど市長は、やった方が良いという意見が8割という肯定的な意見を言ったが、この設問自体が公園ができたら行きたいかという設問である。その公園に賛成かどうかではなく、とっても行きたいというものに加えて「普通」というわけのわかんないものも含めて8割を超えているわけで、すり替えではないのか。
A
市長:
これはそもそもの話ですけど、形をこういうふうにしようということで、業者のほうから提案を受け実施しましたが、それまでは形は示されていなかったのです。だから余計に地域の方を含めて、不安だったと思います。どういうものができるか分からない。でも、今回は業者提案も含めて、こういうことを作りたいということで、より具現化して参りましたので、それに対してどういうふうに思っているかというアンケートの一つでもありますので、決してそれくらいとか、こういうものに対して…

Q
記者:だったら、
その計画について賛成か反対かというストレートな質問のほうがいいのでは
A
市長:
それはもうその前に、この計画を進めるということで、市のほうから市民の皆さんに提案して、市民の代表の議会にも提案をして、予算まで通っているわけですから、もう方向性というのは決まっているわけですから、今回、アンケートにつきましては、そういう形として示した中で、「どういうふうに思われていますか」という提示をさせていただいたわけです。

Q
記者:ファクスの一括送信は市長が市の職員に命じたとか後援者にお願いしたということはあるか。
A
市長:そういうことは一切ありません。
この計画につきましては担当も含めていろいろな分野からいろいろなご意見をいただいて形を決めた訳ですので、その内容について私がどうこうということは一切ありません。

Q
記者:業者を決めるための平塚市公募対象公園施設設置等予定者選定委員会の委員は市長が任命したものか。
A
市長:担当のほうで各分野を選択して委員をお願いして、私のほうで任命しております。
A
みどり公園・水辺課長:選定委員会の委員につきましては、担当部局のほうで委員の選出を行いまして、市長は委嘱をして任命をしたというかたちになります。

Q
記者:
委員の中に「落合かつひろと平塚をつくる会」の会長がいるが、それに関して会議の公平性、正当性、客観性を保つことは妥当だったと市長は判断して任命したということか。
A
市長:担当課のほうからこの分野とこの分野とこの分野から委員を出したいという話を受けたときに、観光分野からの選出に記者さんがおっしゃった方がおりましたが、私のほうでも私的な理由からとか、特別な理由からその方を指名した訳ではありませんし、いわゆる経済界、観光界、技術部門、いろいろなところから委員を出してもらう訳ですから、その中のお一人として出てきていただいたので、私がその方を出すようにということは一切ないですし、そのような対応はしておりません。

Q
記者:「落合かつひろと平塚をつくる会」はどういう趣旨の団体か。
A
市長:後援会です。

Q
記者:注目されている事業なので、こういう人選の中ではいろいろな目で見られる方がいるので難くせを付けられることもあると思うが、この人選に関しては大丈夫だと思ったから任命したのか。
A
市長:もう一度お話させていただきますと、この事業については政治的も含めて私の支援、不支援は一切関係ないものですので、純粋にその分野の方たちのご意見を伺うという1人の委員としてその方は出られていますので、何ら言われても、逆に私がこの方を使っていろいろなことをどうこうするなんてことも一切しておりませんし、そんな話もしておりませんし、そういう指摘を受けたとしても、質問されれば、純粋にこの事業を進めるための選考であっただけのことです。

Q
記者:
これまでに8000通の署名があり、これも市長からしてみればごく一部の25万人住んでいるうちの8000人にすぎないと思うが、地元の龍城ケ丘自治会や桃浜町からも要請があったと思うが、Cエリアで市民協働とうたっているが、市民協働と言うのだからどう考えても地元の自治会、住民の協力は欠かせないと思うが、ここまでこじれた中でCエリアの整備がまともに着手できるのか。
A
市長:しっかりと説明をしながら、ABCゾーンについては計画を進めさせていただき、魅力を図っていきます。その後じっくりとCエリアにつきましては、地域の皆さまと協働でCエリアの魅力を図っていくような取り組みをしていきたいと思っております。

Q
記者:ファクスによる一括送信があったということは、市長としてはそんなに重くは受け止めていないということか。
A
市長:
ちゃんとしたチェックをしておりますし、それが意図的に行われたとは判断しておりません。

Q
記者:一括送信がたくさんあるというのは科学的で客観性があるとは思わないが、市長としてもう一度原本を見るつもりはあるのか。また科学的で客観性があると今は思っているのか。
A
市長:今のところ担当のほうからそういうチェックも行っているということも聞いておりますので、
今のところは同一人物がまとめて賛成の意見を送ったという認識ではございません。

Q
記者:科学的で客観性がある市民意見募集だったということか。
A
市長:
意見の募集、それから聞き方の問題もあると思いますけれども、それについては形を示した中でのアンケートということもありますので、これにつきましては、素直に数というかそれは信用していきたいなと思っています。

Q
記者:例えば今回の議会で同様の質問が出た場合、8割の人が賛成していて反対している人たちはごく一部の人たちだと市長は答弁されるのか。
A
市長:
現実の数としてはそういう数字を言わせていただくことになると思います。


Q
記者:市長は住民に対して直接説明するつもりはないのか。
A
市長:平塚市として細かい課題も含めて、市民の皆さんとの対話というか意見交換については今やらせていただいております。私が行ってお話をするということは、
この公園の形をお示しさせていただき、魅力アップを図っていくこの計画についてぜひとも施行させてくださいということしかお話しできないわけですので、より細かな課題を今検討、話をしているわけですから、私が行ってという機会は作らないような形で考えております。

Q
記者:数ある事業のうちの一つではなくて、市長が平塚方式で市民の意見をちゃんと聞きますという公約を掲げて当選されたので、それはある種、公約だと思うが、そうとは市長は考えないで、市長の代わりに職員が説明することが平塚方式ということか。
A
市長:そういう機会をしっかりと作っていくというのが公約ですので、市民の皆さんの声を聞く機会を作っていこうということが公約でありますので、これはしっかりと果たしていくと思っております。

Q
記者:
市長はかたくなに地元住民との接触を避けているように見え、かたや今回のアンケートのような客観性が疑問視されるようなアンケートを持ってきてそれで議会で答弁してしまった。それについて責任を感じていないし、自分が矢面に立ってこの問題について対処しようという意識もないということか。
A
市長:市民の人たちと相対していくことが矢面なのかその辺はあれですけれども、私は議会もそうですし市民の皆さんに対してもそうですし、決して中で、裏でどうこうしてこの形を決めて勝手に進めているということは一切しておりません。
ですから、その聞き方の問題ですとか聞く機会を作ることは公約に掲げさせていただいて進めておりますけれども、これが私が行ってお願いしますというのが矢面なのかどうかその辺は別としまして、ちゃんと平塚市の意見、考え方を手順を追ってお示しをし、なおかつ議会にもお示しをし、予算も承認いただき、しっかりと順序立てて進めていく中での各課題について市民の皆さんがまだなかなか納得できないところがあるからということで今お話をいただいている。その段階の中でのお話だと思いますので、決して私が市民の皆さんへ説明していないということではないと思います。

 

定例市長記者会見における質疑内容を広報課広報担当でとりまとめて掲載しています。


【湘南海岸公園龍城ヶ丘ゾーン整備・管理運営事業にかかる市民意見募集について】 令和2年8月31日

 

 令和2年3月31日から同年5月31日まで実施したアンケート調査は、計画の賛否を問うものではなく、すでに正式な手続きを経て、本市が選定した「公園の整備計画」をより良いものとするために、計画の最終的なまとめにあたり市⺠の関⼼の傾向や程度、具体的な意見要望を把握するために行ったものです。このたび、本アンケートが「やらせ」や「組織票」ではないかといった一部報道がなされております。本市としてアンケートの実施にあたり、ホームページ等で周知を図りましたが、特定の回答を外部に働きかけたことはありません。また、計画の賛否の数を問うアンケートではないので、組織票を問題にすることは意味がなく、本市としては提出されたものが個々の市⺠の意⾒であれば、良いものと考えています。 今回、報道で問題とされたFAXでの一括送信については、受信した時点で特定の個人が他人の名前をかたって多く提出したのではないかと懸念しましたが、意見が全て肯定的ということではなく否定的な意見も複数含まれていたことや、全ての意見を慎重に点検した結果同一人が記載した意見は見当たらなかったことから、アンケートの趣旨に照らして、FAXで届いた意⾒すべてを市⺠の意⾒として問題はないと考え受領しました。 なお、「8割の賛成」も問題とされていますが、このアンケートは計画の賛否を問うものではないことを改めてご理解ください。したがって、「8割」はたまたまアンケートに答えた方の中で、前向きな回答の方の割合であり、結果として出た数字にすぎないと捉えています。参考として一括送信のFAXでの回答を除外しても、「とても行きたい・行きたい・ 普通」の割合は68.3%となり、割合は下がりますが、回答が示す傾向に変わりはありません。

以 上